皆さん、洋楽は聴きますか。おそらく英語学習にそこまで興味がない方でも、英語の好きな曲がいくつかあるのではないでしょうか。ただ、単純にメロディーが好きで聴いている、歌詞が好きで聴いている、理由は様々だと思います。

 

そこで、せっかくだったら、好きな洋楽で英語を学べたら、一石二鳥じゃないですか。

 

でも、ただ聞いているだけでは英語力の向上には繋がらないので、どのようにして洋楽を聴けば、英語力の向上に繋がるのかを話していきたいと思います。




 

洋楽を聞くだけでは、英語学習にはならない?!

 

多くの方は、学校の英語の授業で、洋楽を聞いて英語を勉強した経験があるのではないでしょうか。ちなみに、その時に聞いた曲がどんな曲か覚えていますか。歌詞内容は覚えていますか。歌詞に使われていた英単語を覚えていますか。

 

もしそういったことを覚えているなら、おそらくかなり英語ができるはずです。ただ、実際洋楽を聴いている人で、どれくらいの人が英語を使ってコミュニケーションができるでしょうか。

 

僕は以前、洋楽を聴いている時にそこまで歌詞の内容について、注意していませんでした。高校から10年以上洋楽を聴き続けていますが、本当の意味で歌詞の内容に気をつけて聴くようになったのは、英語学習を始めた2,3年前からです。

 

それまで、全く英語は喋れませんでした。その時点でも10年近くも英語の曲を聴いていたにもかかわらず。ではなぜ、英語の曲をそれだけ長い期間聴いていたのに、英語が全く喋れなかったのでしょうか。今からその理由をお話ししていきたいと思います。

 

気を付けたい3つのポイントとは?

音を英語として聞いていない

 

いくら洋楽聴いていても、英語の発音であるということを意識して曲を聴いていないと、耳に聞こえてくる音はただの音、もしくカタカナ英語に変換されてしまいます。なので、聞こえてくる音と英語を繋げる作業が必要となります。

 

具体的にいうと、洋楽聴くときは歌詞を見ながら、実際に発音されている音と英単語を頭の中でリンクさせていくことです。それができれば、他の場面で同じ単語が出てきたときにも、容易にその単語を聴き取ることができるようになります。

 

 

音の繋がりの法則を知らない

 

曲を歌う際は、会話と同様に一つ一つの単語が毎回丁寧に発音されるわけではありません。前後の単語の発音がくっついて、単体の単語とは違う発音に変化することが、よくあります。これはリンキングと呼ばれています。

 

以前、Radiohead「Creep」の記事で詳しくリンキングについて説明しているので、良かったらそちらもご覧ください。

 

歌詞を見ながら、曲聴くことで、自然とリンキングの法則に気付くことができます。例えば、Get upという単語であれば、2つ単語がくっついてゲッダップという発音になります。

 

リンキングが起こる要因はいくつかあるのですが、詳しい要因を知らなくてもリンキングという法則があることを意識しながら歌詞を見るだけでも、非常に英語が聞き取りやすくなります。

 

単語の意味を理解していない

 

ここまで、単語と音の関係について説明してきましたが、いくら単語が聞き取れても、その単語の意味を知らないと歌詞を理解することはできません。なので、じっくり歌詞や訳を見て、内容を理解することが大事です。

 

できれば、すべての意味を理解するのが理想ですが、それが難しければサビだけ、もしくは自分がすきな部分だけでもいいので、一言一句の単語の意味を理解すること。これができれば、上記で説明した単語の音と意味が繋がり、英語の音のまま意味を理解できるようになっていきます。

 

よく英語学習で、「英語で考えることが大事」といいますが、これは正しくないと思います。それは方法ではなく、あくまで結果ではないでしょうか。英語の知識がない人がどうやって英語で考えることができるのか。逆に教えてほしいぐらいです。

 

単に英語⇔日本語の切り替えスピードが速くなって、あたかも日本語を介さず、英語で話しているような感覚になっているだけであって、帰国子女でもない日本人が100%日本語を介さず物事を考えるのは不可能に近いと思います。

 

 

とにかく、少しでも英語で考える状態に近づきたいのであれば、上記で挙げた3点に気を付けて英語の曲を聴けば、少しずつ英語が聞き取れるようになっていくので、是非試してみてください。

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