今までいくつか有名なイギリスロックのバンドを取り挙げてきましたが、まだ、ひとつ挙げていない非常に有名なバンドがありまして、それが今回紹介するRadioheadです。楽曲は、特に人気の高い「Creep」を選びました。

 

いつも通り曲の紹介及び解説、また後半では、歌詞に出てくるフレーズからリンキングという英語発音において極めて重要な法則についてお話しします。



 

Creepってどんな曲?

 

レディオヘッドの1stアルバム「パブロ・ハニー」に収録されている曲で、このアルバムの先行シングルとしてもリリースされました。

 

発売当初は、本国イギリスではそこまでヒットしなかったが、なぜかイスラエルで人気が高まり、その後その人気がアメリカに飛び火し、そこから本国イギリスを含め世界的にも大ヒットしました。

 

 

歌詞内容は?

 

曲の内容は、簡単に言ってしまうと、ある男の片思いの話です。想いを寄せる彼女がどれだけ素晴らしいか、どれだけ特別な存在なのか、でも、彼女は自分のことなんか微塵も気にしていないことも自覚し、自虐的に僕は何もできない気持ち悪いやつだ。と歌っています。

 

 

リンキングって何?

 

少しフレーズを紹介する前に、リンキングの簡単な説明をします。リンキングとは、ある一定の法則の中で、並んでいる2つの英単語がくっ付いて、一つずつの単語とは違う音に変化する法則のことです。

 

いくつかルールはあるのですが、今回は一番代表的でよく使われているものを紹介します。それは、末尾の子音と次にくる単語の冒頭の母音が繋がるというものです。

 

よく皆さんが聞くものとしては、get up がこれに当てはまります。getのtが末尾子音となり、upのu母音となります。これは、ゲット・アップとは発音されず、ゲッダップとなります。

 

なぜ急にダという音が出てきたと思うかもしれませんが、これはまた別のルールがあってtはdの音に変化することがよくあるからです。特にアメリカ英語に見られる特徴です。

 

ただ、あまりあれこれいうとキリがないので、ここで伝えたいのは子音と母音が続いたときには音の繋がりが生まれるということです。

 

日本人が英語を上手く発音できない大きな要因としてリンキングができていないことが、大いに関係しています。

 

初めてこの法則を聞いた人は子音?母音?それが何?と思われるかもしれませんが、意識して英文を見ながら聞いてみると、いかにこのルールが適用されるケースが多いかわかると思います。

 

 

前置きが長くなりましたが、ではフレーズから見ていきましょう。



フレーズからみるリンキング

When you were here before

「君が前、ここにいたとき」

何の変哲もない文ですが、いきなりリンキングが使われています。場所は”When youの部分です。先ほど説明したように、ウェン・ユーとは発音されません。実際はウェニュとなります。

 

厳密にいうと”you”は単体で発音されると子音から始まっていますが、文の中では母音のように発音されることが多いです。”When”を使ったよく言うフレーズとして、"When I"もあると思いますが、これもウェナイと発音されます。

 

あえて何かの単語を強調する際は、リンキングが発生しないこともあるのですが、それらのフレーズに関してだけ言えば、単語を分けて発音している人はネイティブ英語話者では聞いたことがありません。それぐらいメジャーなものです。

 

You float like a feather

「あなたは羽のように舞う」

リンキングは"like a"の部分になります。ライク・アではなくライカという発音になります。でもlikeって最後eで終わっているのに、子音なのかと思った方がいるかもしれません。

 

実はこの法則はスペルではなく音が関係しているので、最後の文字がa,i,u,e,oで終わっているかは関係ありません。発音記号をみればわかると思いますが、likeの音は最後"k"で終わっているので、子音になります。

 

他にも"come"という単語も"e"で終わっていますが実際の音は"m"で終わっています。なので、"come in" や"come on"といったフレーズはすべてリンキングが起こります。

 

I want a perfect body

「完璧な体が欲しい」

リンキングになる部分は "want a"の部分なんですが、この発音は実際 には "wanna"となり"want to"「したい」の短縮形と同じ発音になります。よくwannaは「want  to」の省略形として使われるというのは聞きますが、want aの省略形にもなるということはあまり知られていません

 

この歌詞でも使用されているように、実際会話ではよく使用されていますが、文の中でwant aがwannaと表記されることはないので、気付かないのだと思います。

 

ちなみに僕はこの曲を聴いているときに、この法則に気が付きました。聞いてもらえればワナと発音しているのがはっきりわかると思います。

 

 

今回はここまでとなります。

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