名作映画「レインマン」のセリフから英語フレーズを紹介します。また、映画のタイトルの意味についても紹介します。
では、まず簡単にどんな映画なのかについてお話しします。
「レインマン」ってどんな映画?
1988年に公開された作品で、主演はトム・クルーズとダスティン・ホフマン。トム・クルーズといえばアクション俳優のイメージが強いですが、本作ではより人間らしい演技を見ることができます。
障がい者の兄役を演じたダスティン・ホフマンもこの映画のモデルとなったキム・ピークに実際会い彼の仕草を演技に取り入れるなどして、役者魂を感じる演技を披露しています。
内容としては、金に目の無い青年が父親の死をきっかけに、生き別れた障がい者の兄と出会い徐々に絆を深めるというものになっています。
レインマンの名前の由来
映画のタイトルである「レインマン」というのは主人公チャーリーが子供の頃に遊んでくれた男の人を指しています。そして、いつしか彼の記憶では雨の日になると歌を歌ってくれた"レインマン"として強く記憶に残ります。
そして、チャーリーは兄レイモンドと出会い、彼が弟のために歌を歌って楽しませていた話を聞き、レインマンは実は兄の"レイモンド"だということに気付きます。おそらく、幼いころに似た名前である"レインマンとレイモンド"を間違って憶えてしまったようです。
この映画から「知的障害者」を指す意味として、"rain man"という単語が使われることもあるようです。ちなみに、日本語でいう雨男という意味はなく、もし「雨男、雨女」と言いたい場合は"rainmaker"が一番近い表現となります。
英語フレーズ紹介
We had a falling-out a long time ago
「親父とは昔ケンカしてそれ以来だ」
"have a falling-out"で「仲たがいをする」という意味になります。ただ、日本語で「仲たがい」という表現は滅多に使わないと思うので、ケンカをしてそれ以来口を聞いていないもしくは会っていないという意味で覚えるのがいいと思います。
You're talking over my head
「何を話しているかわからない」
直訳では「あなたは私の頭の上で話している」となりますが、実際はあなたの言っていることは私の理解(頭)を超えているという意味になります。相手の話が理解できないときに使えます。
似たフレーズの"I don't understand"は漠然と内容が理解できないという意味になりますが、一方"over my head"はこちらが理解できないのはこちらの理解力が乏しいというよりも"話相手の内容が難しい"というニュアンスがあります。
It runs in the family
「遺伝なんだよ」
"It runs in the family"は決まり文句で「そういう家系なんだ」という風によく訳されています。血縁関係に誰かに特徴が似ているときに使います。"it"はその特徴のことを指しています。個人的には「遺伝なんだよ」という日本語が一番しっくり来る気がします。
では、今回はここまでとなります。障害者をテーマに扱った映画は他にも「フォレストガンプ」や「ギルバートグレイプ」、最近では「チョコレート・ドーナツ」などがあり、どれも素晴らしい作品ですが、おそらく障害者がテーマの映画として世間に認知されたのは「レインマン」が最初の映画ではないかなと思います。