名作映画「シャイニング」の紹介とそのセリフから英語フレーズを解説します。ホラー映画といえば避けては通れない名作中の名作ですね。

 

では、早速紹介していきたいと思います。




「シャイニング」ってどんな映画?

 

1980年に公開された映画で、スティーブン・キングのホラー小説が原作となっています。といっても、監督を務めたスタンリー・キューブリックは原作の内容を大幅に変更しており、スティーブン・キングはその内容に満足いかず自分でも映画を撮り直したぐらいです。

 

原作ではいわくつきのホテルによってジャックが狂っていくような感じで進みますが、この映画ではどちらかいえば閉ざされた空間で抑圧されたことによる人間の狂気を描いており、幽霊や怪奇現象によるホラーというより狂っていく人間の怖さにフォーカスしたものになっています。

 

ホラー映画でありがちな何かが急に飛び出てくる、いきなり爆音がするといった演出はありませんが、それでも観るものに強い恐怖感を植え付けてきます。

 

あの名言の意味とは?

 

ここで、映画のジャケットにもなっているシーンのセリフについてお話ししたいと思います。それはジャックがドアから顔を出しているシーンで、この映画を観たことがない人でも一度は観たことがあるのではないでしょうか。ところで、このシーンのセリフの意味を知っているでしょうか。

 

「Here's Jonney」

 

これは、字幕では「お客様だよ」となっていますが、説明がないと何について言っているのか意味がわからないのではないでしょうか。まず、セリフを直訳すると「ジョニーの登場だよ」となります。

 

あれ、ジョニーって?誰ってなると思います。もちろんこの映画にはジョニーなんて出てきていません。これはアメリカの長寿番組「Tonight Show」の司会ジョニー・カーソンが登場するときに使われていたお決まりフレーズのようです。

 

要する、このシーンはこの番組のパロディとなり、原文の意図を忠実に訳すなら「おれのお出ましだぜ」ぐらいになるのではないでしょうか。

 

英語フレーズ紹介

Not for me

「私は大丈夫です」

映画内では、以前ホテルで起こった事件を心配する支配人に対してジャックが言ったセリフになります。意味としては「ほかの人とは違い、私の場合は大丈夫です」というニュアンスで使われます。

 

この表現は文脈によっては「私は結構です」「私は好きじゃない」といろいろ訳すことができ、非常に便利な表現です。

 

What'll it be, (sir)?

「何になさいますか」

シンプルな文ですが、知らないと意外と聞き取りにくい表現だと思います。これはバーなどでバーテンダーがお客さんに注文を訪ねるときに使うフレーズです。海外旅行などでバーに行った際に、聞かれることがあるかもしれません。

 

All work and no play makes Jack a dull boy

「仕事ばかりでは退屈してしまう」

これはこの映画の中でも印象的なシーンで登場するセリフです。といってもタイプライターによって文字が打ち込まれるだけで、誰もこの言葉を発するわけではありませんが、原稿に何度も打ち込まれた文章は観ている人に強い狂気感を感じさせます。

 

ちなみにこれは元々ことわざで、この映画で使われたことでさらに有名になりました。ここで出てくる"Jack"とは物語の主人公と同名になります。(英語圏では"Jack"という名前は抽象的な男性の名前としてよく使われます。日本でいう"太郎"的な?)

 

 

では、今回はここまでとなります。本作は難解といわれているキューブリック作品の中でも、比較的わかりやすい内容になっているのでキューブリック作品を今まで観たことがない人にも十分おすすめできる作品となっています。

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