映画「マイ・インターン」から日常会話で使える英語フレーズを紹介します。日本では、「マイ・インターン(私の研修生)」というタイトルになっていますが、オリジナルタイトルは「インターン(The Intern)」となっています。おそらく日本でのアン・ハサウェイの人気の高さからボスを演じるアンを押し出したタイトルが付けられています。

 

この映画は「プラダを着た悪魔」の続編というような宣伝文句をたまにみますが、監督やアンを除く出演者、ストーリーも異なり一切関係はありません。

 

ただ、「プラダ~」で培った経験を基に、本作で"起業を果たしたキャリアウーマン"という設定でもそこまで違和感はない感じはします。(あくまでメインはロバート・デニーロですが・・・)

 

では、まず映画の簡単な説明をしてから、最後に英語フレーズを紹介します。



「マイ・インターン」ってどんな映画?

 

2005年に公開された映画で、主演をロバート・デニーロとアン・ハサウェイで監督は「ホリディ」や「恋愛適齢期」で知られるナンシー・マイヤーズ。

 

名優デニーロと日本で絶大な人気を誇る女優アン・ハサウェイの共演というだけで、もうお腹いっぱいになりそうですが、映画自体も素晴らしいものになっています。

 

内容としては、定年退職したおじいちゃんがファッション会社にインターンとして入社し、その会社の女性社長を中心に周りの人に色んな変化を与えていくというものになっています。

 

あらすじは?

 

ベンは定年退職後、悠々自適な生活を送っていましたが、妻に先立たれたこともあり、どこか心に穴があいていました。

 

そんなとき、あるファッションの会社がシニアインターンを募集の張り紙を見つけます。そこには、履歴書ではなく自分の動画を撮って、Youtubeにアップしてくれと書いてあります。

 

70歳のベンには、わからないことだらけですがが、"行動あるのみ"と早速ビデオを撮って、会社に応募することになります。

 

そして、ベンの人柄の良さからインターンとして採用されることになり、そこでは会社の創業者であるジュールスの下で働くことになります。

 

流行に敏感なスタイル

 

この映画では、インターネットを中心とした世間の流行を感じることができます。2015年の公開ですが、映画内ではすでにインスタグラムが出てきたり、今すごく勢いのある動画配信サイトのVimeoといったワードが出てきており、いかにアメリカが世界の流行を作りだしているかということを感じることができます。

 

また今では当たり前のように、グーグルで調べることをググるといいますが、本作のシーンではインスタに写真をUPする際に、"Let me Instagram this"「インスタにこれをあげさせて」というフレーズがあり、インスタグラムが動詞として使われており、新しい英語のかたちを垣間見ることができます。

 

では、最後にセリフから10個の英語フレーズを紹介します。少し多いですが、日常会話で頻繁に聞くものだったり、多くの日本人が知らないフレーズをピックアップしているので、是非チェックしてみてください。

 

英語フレーズ紹介

But okay if we take a rain check?

「でも、また今度でもいい?」

"take a rain check"で「予定を先延ばしにする」という意味になります。"rain check"の由来は、もともとイベントなどで雨天で順延されることからきているようです。アメリカでは、頻繁に聞くフレーズだと思います。

 

最初は覚えにくいかもしれませんが、何か誘いを断るときに鉄板フレーズなので、誘いを断りたい際は真っ先にこのフレーズを使うようにすればすぐに覚えれると思います。あまり使いすぎると、そのうち誰からも誘いを受けなくなるかもしれませんが(笑)

 

Remind me

「何のことだっけ?」

"Remind me"で「何のことか教えて」という意味になります。直訳だと「私に思い出させて」になりますが、日本語では少し不自然だと思うので、「何のこと?」ぐらいがピッタリの訳になると思います。

 

シチュエーションとしては、会話の相手が話している内容が思い出せないもしくは知らない場合によく使われます。ただ、"What are you talking about?"とはニュアンスが異なり、自分はその内容知っているはずなんだけど、というニュアンスが含まれています。

 

You name it

「なんでも」

"You name it"は「あなたがいうことなんでも」という意味で、具体的には例を出すときによく使われます。例えば、子供に好き物なんでも食べていいよという時に、「ピザ、カレー、ケーキ・・・あなたが好き物なんでも(you name it)」という感じで使うことができます。

 

Ping me when Cameron gets in

「キャメロンが着いたら教えて」

"Ping me"で「私に連絡して」という意味になります。正直僕はこの映画を観るまで知らなかった表現で、調べてみると比較的新しい表現のようです。日本語のニュアンス的には「またラインして」ぐらい軽い感じだと思います。結構マイナーな表現だと思いますが、最近のIT系会社ではよく使われているそうです。

 

It's your call

「あなたが決めて」

"It's your call"で「あなたにお任せします。」という意味になります。似た表現で"It's up to you"がありますが、若干ニュアンスが異なり、"It's your call"の方は私が決めるよりあなたが決めた方がいいというニュアンスが含まれています。なので、普段の会話ではカジュアルな"It's up to you"が使われることの方が多いです。

 

You naild it

「やりますね」

"nail"は「爪、釘」という意味ですが、"You nailed it"となると決まり文句になり「やったね」という感じで、相手の行動をほめるときに使います。この表現はスラングで、若い人が中心に使っている気がします。

 

Well, better late than never

「そうね、遅くてもやらないよりは良いわね」

"better late then never"で「遅くてもやらないより良い」という意味になります。これは、日本語でいうことわざみたいなものです。

 

I'm not trying to brown-nose you

「ごまをすっているわけじゃない」

"brown nose"で「ごまをする」という意味になります。ちなみに、"brown"はうんこの色からきており、”うんこを鼻につけてでも媚を売る”という感じです。汚い表現かつネガティブな意味しかない表現なので、友人同士で使うのがベターだと思います。

 

また、"trying to"は会話では"tryna(トライナ)"という省略形で発音されることが多いので、リスニングのときは注意が必要です。"wanna"や"gonna"などは知っている人が多いと思いますが、この"try"の省略パターンは意外と知られていません。

 

I did not see that coming

「そうなるとは思わなかった」

このフレーズは想像していなかったことが起きたときに使うフレーズです。日本人の感覚からすると"I didn't think so"と言いたくなりますが、ネイティブの感覚にとっては不自然な響きになるとのことなので、そんな時は”I didn't see that coming”を使うとより自然な英語になります。

 

Force of habit

「いつものくせで」

直訳では「癖の強制」となりますが、実際には良くない癖が出たときに、使うフレーズです。「つい、いつものくせでやっちゃうんです」という感じです。職業病と言いたいときにも使えるフレーズだと思います。

 

Word travels fast

「うわさは早いわね」

”Word tarvels fast”で「うわさが早くまわる」ということわざになります。"word"はここでは「噂話」のことを指しています。

 

Lay it on me

「かまわずいって」

"lay it on me"で「かまわないでいって」という意味になります。これは、話相手が言いにくい内容だったり、良くない出来事を言うのをためらっているときに言うフレーズになります。

 

 

では、今回はここまでとなります。シェアしたフレーズはよく会話で出てくるものばかりなので、是非実際の会話で使ってみてください。