みなさん、お久しぶりです。2020年一発目の今回は現在日本のみならず世界中で猛威を振るっているコロナウイルスを予見したといわれている映画「コンテイジョン」を紹介したいと思います。
この映画では未知のウイルス発生(outbreak)に翻弄される人々を描いた作品になっています。ちなみに"Contagion"とは"接触による感染"を意味しています。
空気感染の場合は"infection"といいます。
では、作品の内容について紹介したあとにセリフから英語のフレーズもシェアしたいと思います。
コンテイジョンってどんな映画?
2011年に公開されたアメリカ映画で、そこまで有名な映画ではありませんでしたが、コロナウイルスが世界で流行し、内容が現在の騒動を予見しているということ、外出自粛のムードで自宅で動画サービス(映画、ドラマなどストリーミングサービス)を利用する人が増えたこともあり注目を集めています。
映画好きを自負する僕自身も名前は見たことあるかな程度で、この機会に初めて観ました。
内容としては、世界の各地で未知のウイルスで猛威をふるい、それによって起こる人々のパニック、ウイルスの流行を抑えるために奔走する人たちの話です。
観るまで気付かなかったのですが、さりげなくこの映画には豪華俳優が勢ぞろいしています。
マット・デイモン、グウィネス・パルトロー、ケイト・ウィンスレット、ジュード・ロウ、マリオン・コティヤール(インセプション、TAXIなどに出演)、ローレンス・フィッシュバーン(マトリックス、ミスティック・リバー)
これだけ有名俳優が出演している割にこの映画の知名度はかなり低いような気がします。ただ、最近はコロナの影響でイッキに知名度が高くなりましたが。
ネットでの評価はいまいちですが、個人的にはかなり面白かったです。現在のコロナ騒動があったからより面白く感じたのかもしれませんが・・・
現在のコロナ騒動と内容がモロ被り
中国から発生した伝染病が世界に拡大、パニックによる買い占め、防護服の着用、街の封鎖、どれもコロナウイルスが流行する前では非現実的なことばかりですが、今ではすべて現実に起こっていることですよね。これらがすべて映画の中でも描かれています。
ところで、世界中でマスクが品薄状態となっていますが、そもそもアメリカやヨーロッパなどの欧米では日本を始めとするアジアとは違いマスクをする文化がないのはご存じでしょうか。
コロナウイルスが大流行(pandemic)している現在では、そんな欧米でもマスクをする人が増えています。欧米を訪れたことがある人ならわかると思いますが、基本的には街中を歩いていてもマスクをしている人なんて人っ子ひとりいません。
映画では多くの人がマスクしているシーンがあるのですが、もしコロナが流行る前に観ていたら少しオーバーな描写だなと思ってしまいそうですが、今は全くそんな感じはしません。
防護服についても同じようなことがいえると思います。実際の報道で、世界各地の様々な防護服を目にしたことによってその見た目に慣れ、映画内で出てくる防護服の演出感が薄れて、よりリアル感を感じさせます。
では、最後に英語フレーズを紹介します。
セリフから英語フレーズ
If I don't get to see you again
「もし君にまた会えないとしたら」
注目してもらいたいのは"get to"の部分。get to で「どこかに着く」という”arrive”のような意味があるのは知っている英語学習者の方が多いと思いますが、get toで「~できる機会を得る」という意味でもよく使われるというのも知っている人はそんなに多くないと思います。日本語の訳としては"~できる"となることが多い気がします。
I'm jet-lagged
「時差ボケで」
jet-lagで「時差ボケ」を意味し、edを付けることで形容詞のように使うことができます。海外に行く機会が多い人は馴染みがある表現ではないでしょうか。
That's the thing
「そこが問題なんだよ」
これは、映画やドラマでは超頻出フレーズです。ただしっかりニュアンスを知らないと訳が難しいと思います。何かの問題を明らかにするときに使われる表現です。That's the problemと同じように使われていることが多いです。
It's staged
「それはやらせ」
"staged"で「演出された、やらせの」という意味になります。allをつけて、It's all stagedという感じでもよく使われます。ちなみに、このフレーズはイギリス出身の俳優ジュード・ロウのセリフなのですが、この発音が少し面白いです。
ところでみなさんは、"staged"という単語はどのように発音すると思いますか?おそらく多くの方が、ステイジィドゥのような発音だと思われたのでないでしょうか。勿論正解なのですが、ジュードロウは少し違う感じで発音しています。
彼のように発音すると、ス"タイ"ジィドゥと言っています。なぜそのような発音になるかというと"a"を”エイ”ではなく”アイ”と発音しているためです。これはイギリスアクセントの一つであるコックニーアクセントの特徴です。ただ映画の中では、コックニーアクセントで話しているジュード・ロウですが、実際はそこまで訛りは感じないので、おそらく映画内での設定なのでしょう。
このアクセントはイギリスでもマイノリティーなアクセントですが、オーストラリア英語の元になったともいわれており、色んな英語アクセントに興味がある人は知っておいても損はしないと思います。ただ普通のイギリスアクセントとは異なる点も多く、高いレベルでの習得はかなり難しいと思われます。
ちなみにこの作品は2020年3月現在NETFLIXで配信がされています。