英語にはMoon (月)を使ったイディオムがいくつかあります。今回は中でも代表的な3つをお教えします。どれも日本語でもよく言いそうなフレーズになっています。
Moonを使ったイディオム
① Once in a blue moon
「めったにない」
これは直訳してしまうと、「青い月のときに一回」となり意味不明ですよね。では、なぜこのOnce in a blue moonが「めったにない」という意味で使われているのか。
ひとつ有力な説として、大気中の塵の影響によって月が青く見えることがあったらしく、それが非常に珍しいことであったため、そこからこのイディオムが使われるようになったそうです。
実際に使用例を挙げてみます。
Brian: Do you go to the gym ?
「ジムに行く?」
Jones: Once in a blue moon.
「めったに行かないなー」
② Over the moon
「めっちゃ幸せ」
これは知らなくても、なんとなく意味を予想できたかもしれないですね。月を超えるほど幸せといった感じで、嬉しすぎて飛び跳ねるようなイメージです。
また、有頂天ともいえると思います。以前紹介したon top of the worldというフレーズも同じような意味になります。
I got a new Iphone.「新しいアイフォンゲットしたぜ!」
I'm over the moon. 「めっちゃ幸せーーーー」
③Ask for the moon
「ないものをねだる」
これはmoonの前にask for 「必要とする」というフレーズが使われており、そこから直訳すると「月を必要とする」となります。が、勿論直訳の意味ではなく、ここでは月は手に入れることができないものという意味で使われています。
なので、手に入れることができないものを必要としている→ないものねだりという意味になります。
Martin: I want a time machine.
「タイムマシーンが欲しいよ」
Dok: You're asking for the moon
「それはないものねだりだよ」
どうでしたか、使ってみたいフレーズはありましたか。
少し話しは変わりますが、文豪夏目漱石が言ったと云われている"I love you"の訳が「月が綺麗ですね」は昔から腑に落ちないです。
日本人があまり「愛している」とは言いたがらないのはわかりますが、にしてもこの訳はやりすぎじゃないかと思います。
そこら辺にいる人がこれを言ってたら、「何言ってんだこいつ」ってただなるだけじゃないかなーと思います。もし、この表現が好きな人がいたらすいません。