日本でも大活躍の人気お笑い芸人のゆりやんレトリィバァーがアメリカの人気オーディション番組”アメリカズ・ゴット・タレント”に出演し、現地アメリカでも絶賛の嵐とっています。
今回は、彼女の番組での様子から彼女の英語力や番組の中で使われていた便利な英語フレーズと併せて紹介したいと思います。ただ、僕の英語力はもちろんネイティブレベルではなく、半年アメリカで留学した程度のレベルなので、その点はご了承ください。
では、早速紹介していきたいと思います。
そもそも”ゆりやんレトリィバァー”って?
引用元: journal-standard.jp
彼女は吉本所属のピン芸人で、2012年に関西大学を卒業し、その後2013年から徐々にTV番組に出るようになり人気を獲得していきました。まだデビューしてまもない頃に彼女が出演していた関西ローカルの番組のロケみつは個人的によく見ていたので、今の活躍を見ると、少し感慨深いです。
彼女の芸風はダンスや英語を生かしたいかにも外国人風なものとなっています。
実は彼女は元々洋画が大好きで、学生時代に観た映画から英語を勉強していたそうです。その後、番組の企画でアメリカ・ニューヨークで3か月滞在しさらに英語力を上げたようです。
彼女の英語力は?
で、実際彼女の英語力はどうなのでしょうか。出演を果たした番組の内容を見ると短いやり取りながら審査員となんなく会話のキャッチボールを交わしているのがわかります。
もちろんTV番組なので、台本を事前に用意している可能性はありますが、いくらスクリプトがあっても発音や英語独特の抑揚は簡単にまねできるものではないので、番組でのアメリカ滞在はあるいにしても留学経験なしで、ここまでの英語力はすごいと思います。
発音は典型的なアメリカ発音で、特にR発音を強調して発音しているのがわかります。個人的にRの発音を聞けば、その人がどの程度発音がネイティブに近いのかわかると自負しているのですが、彼女の発音は平均的な留学1,2年レベルかなと感じます←何様(笑)
日本人の英語学習者のR発音
ここで少しだけR発音について思うことをシェアしたいと思います。
日本人の英語学習者がRを発音したときに、
最初は日本語のラリルレロで発音してしまう
↓
巻き舌を意識するあまり変な発音になる、もしくは必要ないところでR発音連発
↓
R発音できるけど、ちょっとしつこい(ネイティブは会話ではそこまでRをしつこく発音しない)
↓
ネイティブに近い自然なR発音
という感じの流れがあると勝手に思っているのですが (僕がそうでした)
彼女はR発音だけでみれば、綺麗だけどあくまで1,2年の留学生レベルという感じかなと思いました。ただ、これはアメリカ発音からの視点になり、イギリス系の発音だとRはほとんど発音されないのでその点はあしからず。
では最後に番組で使われていた、かつ日常会話でも耳にする英語表現を3つほど紹介したいと思います。
英語フレーズ紹介
What do you do for a living?
「あなたは何をしているの」
0:11~
直訳すると「あなたは何で生計を立てているの」となりますが、日本語でいう「何しているんですか」と同じ意味です。大人に聞けば「仕事は何をしているんですか?」となりますし、子供に聞けば「学生なの?」という意味にもなります。
ここで、「あなたの仕事は何」と英語で聞けばいいと思う人もいるかもしれせんが、英語でも日本語と同じように相手のプライベートなことを聞くときは遠回しな表現が使われることが意外に多く、この表現がまさにその1例かと思います。
番組では、英語非ネイティブである彼女に審査員の人は"What do you do for a living?"と聞いていますが、実際ネイティブ同士の会話ではfor a livingを省略して"What do you do?"を使うことが多いと思います。
あと英語初心者でありがちなのが"What are you doing(今何しているの?)"と意味を混同してしまうことです。知らなかった人は気を付けてみてください。
What does that have to do with retriever?
「それとレトリィバァーって何の関係があるの?」
0:40~
"have to do with~"で「~関係がある」という意味になります。この表現は日常会話ではかなり聞く表現の割に意外と日本のテキストでは紹介されていません。
日本人が「関係がある」と英語で言おうとすると"related"という単語を使いがちかなと思うのですが、個人的な感覚するとネイティブの会話の中では"have to do with"の方がよく使われている気がします。
It's too late to suck up
「今さらおだてても遅いよ」
3:49~
これは、彼女が審査員の男性の一人に対して「あなたってかわいい」といった時の返答になります。おそらく、その前に男性がゆりやんのパフォーマンスをマネしたときに彼女が何も言わなかったので、そのことを受けてのコメントだと思います。
"suck up"は「おだてる、ゴマをする」という意味で、ややネガティブな意味になります。日本語のニュアンスとほとんど同じだと思います。"suck(吸う)"という少しお下品な単語が含まれているということもあり、日常会話でちょっとマイナーな表現かもしれません。
では、今回はここまでとなります。改めてゆりやんさんの英語を聞けば、いかに映画を使った英語学習が効果的であるかということがわかると思います。
このブログでは名作映画や往年のバンドの楽曲から日本人があまり知らない英語フレーズをたくさん紹介しているので、よかったら他の記事もチェックしてみてください。