今回はアメリカ代表するミクスチャーバンドのRed Hot Chili Pappersから「Can't Stop」を紹介します。
この曲はレッチリ中期を代表する曲で、元ギタリストのジョン・フルシアンテのメロディーセンスがふんだんに盛り込まれており、元々ファンク要素の強い彼らのテイストとは異なり非常にポップな仕上がりの曲となっています。
レッチリってどんなバンド?
ここで、少しこのバンドについておさらいをしたいと思います。そんなの十分知ってるわ。というは方はサラッと流してもらって結構です。
レッチリは現メンバーであるアンソニーとフリー、元メンバーのヒレル、ジャック・アイアンズによって結成されたバンドで、それは今から35年も前のことになります。
度重なるメンバーチェンジを繰り返しながらも、今なお現役の大御所バンドです。
音楽性としては、ファンクとパンクロックが融合された音楽にややメロディアスなラップが乗っかっているといった感じです。
ただ、冒頭でも少し触れたように初期はファンク要素が強いですが、ギタリストとしてジョン・フルシアンテ (2009年に脱退) が加入してからは、歌モノの曲が多くなり、幅広いファン層を獲得しています。
また、彼らについて忘れてはいけないのは、卓越した演奏技術です。
特に長年リズム隊としてレッチリを支えているベースのフリーとドラムのチャドスミスは高い評価を受けており、独特なうねりのあるグルーヴ感は彼らにしか出せないです。
Can't stopってどんな曲?
彼らの8枚目のアルバム「By the way」に収録された曲で、シングルカットもされた人気曲です。ジョンのギターリフが印象的な曲です。
ギターをやったことある人なら一度はコピーする格好良いリフではないでしょうか。またジョンはギターだけに留まらず、コーラスでも活躍し、この曲の良さを際立たせています。
歌詞の内容については、ただ適当に言葉を並べているだけで、ストーリー性は全くありません。
色んな方の解説も見てみたんですが、あまり的を得てそうなものもなく、適当に推測して書くのはどうかと思いました。紹介しときながら、すいません。
おらそく韻を踏みやすい単語をただ選んでいるだけだと思います。ただタイトルにもある"can't stop"からなにか抑えきれない衝動があるということだけは伝わってきます。
では英語のフレーズにいきましょう
フレーズ紹介
Can't stop~
「~とめることができない」
タイトルにもなっていますね。これを選んだ理由はズバリ発音です。みなさんはこれをどのように発音するでしょうか。「キャントストップ」と発音していませんか。
それは正しい発音とは言えません。そこで、正しい発音を見ていきましょう。
まず最初の”Can't”は実際にはtの音はほとんど発音されないので、キャーンという発音になります。
おいおい、それじゃ”Can”との発音の区別はどうなるんだ?と思うかもしれませんが、canの発音はクンというような音になります。Canの後の動詞に強くストレスが乗るので、Canが短く発音され、そのような発音となります。
イギリス英語の場合はCan'tはカーントといった発音になるので、区別はアメリカ英語よりはっきりしていますが、曲になるとイギリスアクセントもアメリカアクセントのような音になることが多いです。
なぜそのような現象が起こるかというと、アメリカ英語は音を伸ばしたり、単語繋げて発音する傾向が強く歌いやすくなるからです。なので、曲だけ聞いてもどこの出身のアーティストか推測するのは難しいです。
stopの発音については実際はスタァープとなります。日本人はついつい英語を見たときにローマ字で読む癖があり、また幾つかの単語はカタカナとして一般的に使われているので、間違って発音しやすいです。
そういったことから、このタイトルの正しい発音はキャーンスタァープとなります。
addicted to the shin dig
「パーティに病みつきだわ」
be addicted to ~で「~中毒だ、に依存している」という意味になります。本来、薬物やお酒といったマイナスなことについて使われることが多いです。
ただ、必ずしも悪い意味というわけはなく、好きな人や好きな食べ物や飲み物に使われることもあります。
"shin dig"とはパーティを意味するようですが、今まで一度聞いたことないぐらいマイナーなスラング表現だと思います。
I'm passing out
「気絶しかけている」
Pass out で「気絶する」という意味になります。他にも「配る(プリント等)」という意味もあります。どちらもよく使われる意味なので、覚えておくと便利かもしれません。
今回はこれで、以上となります。