今回はMichael Jackson「今夜はビート・イット」の曲の解説をタイトルの意味と合わせて紹介します。また、後半では歌詞からいくつか英語フレーズの紹介もします。




それにしても、この邦題はどういう意図で付けられたのでしょうか。

 

まず邦題は英語が分からない人のために曲のニュアンスを伝える大事なもので、ただ直訳したり、無理に意訳しすぎるのは良くないと思います。勿論、完璧なニュアンスを掴みとることは難しいですが、ちょっとこの邦題はお粗末な気がします。

 

「今夜はビート・イット」っていわれて日本人には一体どう聞こえるでしょうか。正直、僕にはさっぱり意味がわかりませんでした。はっきり言って、全くこの曲の意図が伝わっていないと思います。

 

なので、まずタイトルの意味に迫りながら、曲全体のコンセプトをお話ししていきたいと思います。

 

今夜はビート・イットって?


曲名でありまた、サビでも連呼されている「Beat it」とは「逃げろ」という意味です。

beat「叩く、ぶちのめす」といった意味では使われていません。

 

ただややこしいのが曲の後半部分で「they beat you」という歌詞があり、これは「お前をぶちのめす」という意味でbeatは使われています。

 

これらを混同して、サビでも「ぶちのめせ」という訳がされていることがあります。

 

これは間違いです。それはこの曲の趣旨が分かれば、なぜ「逃げろ」という意味なのかわかります。

 

実はこの曲は、マイケルが非暴力の願いを込めて作った曲なのです。この当時ロサンゼルスではギャング同士の抗争が絶えず、たくさんの血が流れていました。

 

そういった背景から「争うぐらいなら、逃げて命を大事にしろ!格好なんかつけなくていい!」というメッセージが込められています。

 

ちなみにこのPVには本物のギャングも出演しているようです。

ギャング

 

 

では、フレーズ紹介に行きます。

 

don't wannaは「したくない」という意味ではない?

You better run

「逃げた方がいいぞ」

 

・(had) better~

「~しないとまずい事になるぞ」

歌詞ではhadはないですが、文法的にいうとhad betterが正しいです。ただ会話ではよく省略されてbetterとだけいうことが多いです。これは相手への忠告を意味し、shouldのような「~した方が」よりも強い意味を持ち、やらないと面倒な事になるよ、何か悪い結果を心配して使われるフレーズになります。

 

Don't wanna be a boy,you wanna be a man

「ガキになるのはやめといた方がいい、大人になれ」

 

・(You) don't wanna ~

「~しない方がいい」

これはちょっとトリッキーかもしれませんが、don't wannaと文がきたら安易に「したくない」と訳されていることが多いですが、相手にいう場合はやめといた方がいいという助言の意味になることが多いです。

 

「そんなことあなたはしたくないだろ」→「やめたといた方がいいよ」

 

It doesn't matter who's wrong or right

「誰が正しいか間違ってるかなんて問題じゃない」

 

・It doesn't matter

「そんなの関係ない」

「それは問題じゃない」

これは以前も紹介しました。超頻出フレーズですね。もし知らなかったら、絶対に覚えてください。

 

 

今回の説明で少しでも「今夜はビート・イット」の意味がわかってもらえたら幸いです。

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