今回は、デヴィッド・ボウイの数ある名曲の一つ「Space Oddity 」を紹介します。彼がこの世から去って数年が経ちましたが、彼が音楽シーンに与えた影響は計り知れず、今なお彼の音楽は多くのファンを虜にしています。
では、彼の簡単な紹介をしてから、曲と歌詞から英語フレーズを紹介していきたいと思います。ちなみに、"David"の正しい発音はデヴィッドでもデビットでもなくデイヴィッドになります。
デヴィッド・ボウイって?
引用元:NME.com
イギリス・ロンドン出身のシンガーソングライターで、音楽活動だけでなく俳優としても活躍していました。
1964年にデビューし、そこから5年近く大きなヒットには恵まれませんでしたが、1969年にリリースしたセカンドアルバム『スペイス・オディティ』からの同名シングル曲「Space Oddity」が全英、全米でヒットし、そこから人気ミュージシャンの地位を築き上げていきます。
その後にリリースした「ジギー・スターダスト」や「アラジン・セイン」などでは売り上げのみならず、大体なメイクや衣装を取り入れ、音楽にファッション性を加えたことでグラムロックというジャンルを確立させました。
今では、グラムロックという言葉自体はあまり聞きませんが、そこから影響受けた日本人アーティストも多く、忌野清志郎率いるRCサクセションやイエローモンキーなどの伝説的なバンドが挙げられます。
ちなみに日本のビジュアル系もこのグラムロックから派生したジャンルとなっています。
様々な音楽ジャンルでの成功
また、デヴィッド・ボウイといえばグラムロックの立役者の1面のみならず、ファンクやテクノなどの様々な音楽ジャンルでヒット曲を生みだしました。
ボウイ以外にも、色んなジャンルに取り組んだアーティストはいますが、それらはあくまでメインとなるジャンルの中に他ジャンルの音楽性を取り入れたもの、もしくは他のジャンルの音楽性であったが全く評価されなかったものほとんどになります。
ただ、ボウイの場合はグラムロック時代の前衛性とその後のポップシーンでのヒットを両立していることから、ある意味「真のアーティスト」といえるのではないでしょうか。
スペイス・オディティってどんな曲?
この曲はボウイの初のヒット曲であり、その後のキャリアを含めても人気・評価共に高い曲になっています。
曲の内容は、宇宙飛行士トムと地上管制塔のやりとりにとるものになります。ちなみにトムというのは実在する人物ではなく、ボウイが設定した架空の人物になります。
歌詞の終盤では、トムは管制塔と交信ができなくなり、「もうなにもできることはない」と歌われており、一見絶望感があるような気もしますが、
地球という多くにの人間から離れた空間を楽しんでいるような雰囲気も感じさせます。一部ではドラッグ体験を表しているのではないかとも言われています。
フレーズ紹介
You've really made the grade
「大きな成功を遂げました」
"make the grade"で「目標を達成する」という意味で、ここでは宇宙船の打ち上げの成功を指しています。
There's nothing I can do
「なにもできることがない」
これは、単語や文法的にもすごくわかりやすい表現ですね。上記のように直訳のような意味でも使われますし、日本語でいう「仕方ない」というニュアンスでもよく使われます。
今回はここまでとなります。