前回の"コンテイジョン"からまたまた更新が遅くなってしまい、ブログの更新を楽しみに待っている方々、すいません。←そんな人いないか(笑)てなわけで、今回は誰が観ても心温まる映画「ワンダー 君は太陽」をみなさんに紹介したいと思います。
いつものように映画の内容、感想に加えて、英会話ですぐにでも使えるフレーズを紹介していきます。
「ワンダー 君は太陽」ってどんな映画?
この映画は同名のベストセラー小説が映画化されたもので、 トリーチャーコリンズ症候群 (先天的に顔が奇形)で生まれたオギーを中心とした物語となっています。ちなみにこの映画は、2017年に全米で公開され大ヒットしました。国内外ともにレビューはかなり高い評価がされています。
主演には「ルーム」で名演技を披露したジェイコブ・トレンブレイ(個人的にはめちゃくちゃ好きな子役)、その母親役としてジュリア・ロバーツ、父親役にはオーウェン・ウィルソン(ミッドナイト・イン・パリ、ダージリン急行など)。
おおまかな内容としては、人と見た目の違う主人公が他人と関わる中で、様々なこと嫌なことに遭遇していくのと同時にその周りの人たちにも色んな人生があるというものです。
ただ、単なる障がい者目線の主観的な作風にはなっておらず、そこがこの作品が高く評価される所以かなと思いました。
観た感想は?
とりあえず、すぐ観てください!まだ観てない人は
基本的に、僕は暗くて、どうしようもない、ドロドロした映画が好きなのですが、たまにハートフルな作品がすごく胸に残ることがあるのですが、これがまさにそんな作品です。
24時間テレビでよくあるような障がい者がでてきて、お涙頂戴の話はすごく苦手ですが、そんな雰囲気はこの映画では微塵も感じませんでした。ストーリーが絶妙で、変な違和感を感じさせません。とんでもないいじめが出てくるわけでもない。かといって何の問題もない平凡な日常かといえばそうでもない。
子供の時に起こることって些細なことでも、子供にとっては結構大きなことだったりします。そんな気持ちを思い起こさせてくれる映画です。(個人的に子供の頃によく変な顔と言われたのは今でも覚えてたりします。今言われてもどうってことないけど)
また、この映画の良いところは、どんな人にもそれぞれ他人にはわからない悩みを抱えているのが上手く描かれている所かなと思います。
コロナで憂鬱で気分で過ごしている方もいると思いますが、この映画を観れば少しは暖かい気持ちになるのではないでしょうか?
※ただ一つだけ気になった点をいうと、ヴィア(主人公の姉)の親友ミランダが急にヨリを戻してきたのは少し強引だった気が・・・もう少し説明があったほうが良かった気がしました。
セリフから学ぶ英語フレーズ
I know I'm not an ordinary 10 year-old kid.
「僕が普通の10歳の子じゃないのは分かっている」
ここで注目して欲しい単語が"ordinary"。中学校で習う基本的な単語で「普通の」という意味でよく使われます。何でわざわさこんな単語を紹介するかといえば、簡単で便利な単語にも関わらず上手く使えている日本人が少ないからです。
上記のように後ろに人を表す名詞とセットでよく使われます。日本語でもあの人は「普通の人だよ」とか「普通の女の子だよ」みたいな感じでよく言いますよね。そんな感じで使えます。
"ordinary"の後ろに来る単語を具体的に挙げると、"person" "guy" "woman" "girl" などがよく聞きます。上記の例文とは逆に肯定文で"I'm just an ordinary guy(おれはどこにでもいる普通の人だよ) "という感じでもよく聞きます。
ただ気を付けて欲しいのが発音で、 冠詞が"an"になっているので、"an ordinary"をしっかりリンキングさせて"ァノァーディナリー"のように発音するように心がけてください。冠詞の発音が自然にできると日本語英語っぽさがだいぶ抜けると思います。
It was hilarious
「それはほんまにおもろかった」
"hilarious"で「ほんまにおもろい」という意味になります。TV番組やyoutubeの動画を”面白い”という時によく使われます。関西弁風に「めっちゃおもろい」と英語で言いたいときは、これを使っておけば間違いないです。
日本語の”面白い”という単語は非常に便利で多くの日本人が使っていると思いますが、英語で”面白い”という場合はニュアンスで使いわける必要があると思います。
まず、"面白い"は表す英単語としては上記の"hilarious"に加えて、"interesting" "funny" の3つで言い表すことができます。まず、funnyは”笑い転げるおもしろさ”です。人に対して使うと面白い奴にもなりますが、失礼に聞こえる場合もあります。
次に"interesting"は”「面白そう」という感じが日本語ではしっくりくると思います。詳しく説明すると、相手の話を聞いてるときに"それは面白そうだね"という感じで使えます。
別の言葉に置き換えるとすると、”興味をそそる”感じです。「興味深い」という訳で覚えた人が多い単語だと思いますが、”興味深い”という日本語はカジュアルな会話では不自然なので「おもしろそう」という訳で覚えておくとすごく使いやすくなると思います。イメージ的にはまだ確実にそれがほんとに面白いかわからない未来を想定して使う感じ
ただ、日本語と同じように英語でもほんとは興味なくても「That's interesting(へぇおもしろそうですね)」 と相槌のにように使うことが多いです。
よく英語は日本語と違って何でもストレートに表現するといいますが、英語でもあっても、わざわざ相手が不快に思うようなことストレートに言うことはあまりないと思います。むしろ英語の方が日本語より文字通りとは逆の皮肉表現が多い
Punchline
「オチ」
関西人のとってオチは結構大事なものだと思いますが、それが英語では"Punchline"と言えます!相手の話にオチが見えないときは、
What's the punchline?「で、オチは?」をぶちかましてやりましょう!ただ、日本語同様使いすぎは禁物。なぜなら、話にすべてオチがあるわけではないので(笑)
I cannot homeschool him forever
「ずっと家で勉強を教えることは無理」
コロナで多くの子供たちが家にいる思いますが、そんなときに使える単語が"homeschool"。保護者が「自宅で子供に勉強を教える」ことを意味します。日本では従来一般的ではありませんが、アメリカやヨーロッパでは合法とされており、そこまで珍しい学習教育ではないようです。
You must be Oggie
「君がオギーだね」
日本の英語教育では”must”は「しなければならない」という風に習った人が多いと思いますが、mustは上記のようにbe動詞を伴って「~だよね(違いないよね)」みたいな感じ使うことが多いです。ただ、書類や掲示物の文言で禁止事項などについて書かれている場合は"must"はよく使われている印象があります。
ちなみに、アメリカ人が「しなれければいけない」という意味で"must"を使うのはあまり聞きませんが、イギリス人は度々使うような気もします。
Dude, you have to say something
「おいおい、なんか言った方がいいぞ」
"Dude"には色んな意味がありますが、大きく分けて2つかなと思います。1つ目は「やつ(男)」、2つ目「おい」。ここでは2つ目の意味が採用されています。
ただニュアンス的にいうと日本語の「ちょっと!」と「おい」の間ぐらいかなと思います。「ちょっと何やってんだよ」みたいな感じです。日本語の「ちょっと!」も考えてみると面白い表現ですね。勿論、ここでは”少し”という意味ではないですよね。
若干が失礼な感じがしますが、友達の会話ではよく使います。比較的男性同士がよく使います。女性が使っても不自然ではないですが、育ちの悪さを感じさせるのは否めません。日本語で女性が「おい」というと、結構きつく聞こえますよね、そんな感じです。
What's the deal with your face?
「その顔どうしたんだ?」
"What's the deal?"で「一体どうしたんだ?」という意味になります。"What happened?"とほぼ同じように使えると思います。何かが起こっているのはわかるけど、全容が掴めないときに使えます。ここではオギーの顔に好奇の気持ちを持って、ジュリアンが質問しています。
今回は英語フレーズがやや多くなりましたが、映画自体も英語にそこまで興味ない方でも楽しめる作品になっていると思います。
個人的におもしろい映画であっても、どんな人にも自信を持って薦めることができる作品は多くないのですが、この作品はどんな人にもおすすめできる作品となっています。
ちなみに本作は2020年5月現在、ネットフリックス、アマゾンプライムで配信がされています。