こんにちは、今回は僕が今まで観てきた映画の中で平成に公開されたもので、特に傑作だと思う映画を10個紹介します。

 

選んだ作品はどれも名作と呼ばれるものばかりで、B級映画は除外しています。ほんの少し僕のテイストを含んでいますが、出来る限り観る人の好みをあまり選ばない万人受けするような作品を選んでいます。

 

映画好きの方であれば、すでに観ている作品が多いかもしれませんが、そんな方もおさらい程度に見てもらえると嬉しいです。



平成の観るべき傑作映画10選

第10位 ルーム

この作品は比較的最近のもので、日本では2016年の公開された作品になります。アカデミー賞で4部門もノミネートされており、多くの人から評価された作品となっています。

 

ストーリーは実際に起こった監禁事件が基となっています。といっても、この映画の面白いところはただ監禁生活を描いたのではないということです。

 

前半では親子の監禁生活を描きながらも、子供からの視点では悲壮感は漂っておらず、むしろの子供の無邪気な面が強く描写されており、監禁されているということを感じさせない雰囲気がなんとも素晴らしいです。

 

一方、拉致監禁された母親にとっては苦痛でしかないという描写もされており、母親の心苦しさも併せて感じさせるのもこの映画の魅力です。

 

前半部分は事実が基になっている部分が多いと思いますが、後半部分ではその後の人生を想定したストーリーが展開され、そこでの他者との距離感が非常にリアリティを感じさせます。俳優たち一人ひとりの演技から目が離せません。

 

ただ、最近見た映画なので強く印象が残っているのも否めないので、その点を踏まえて10位としました。

 

第9位 ショーシャンクの空に

言わずと知れた名作ですね。映画の話題になれば真っ先にこの映画が挙がることが多いのではないのでしょうか。2時間半という長い時間を感じさせず、多くの人から人気が高いのも頷けます。

 

すでに観ている人が多いと思うので、わざわざ僕からこの映画の良さを語るまでもないと思います。いないとは思いますが、もしまだ観てない人がいたら、絶対観てください。

 

第8位 スラムドッグ・ミリオネア

インドが舞台の映画で、「トレインスポッティング」で有名なダニー・ボイルが監督を務めています。個人的には、「トレインスポッティング」の25万倍ぐらい面白いです。勿論「トレインスポッティング」も面白いですが。

 

内容は、クイズミリオネアのインド版で賞金を得た少年が不正を働いて金を得たのではないか疑いをかけられ、その真相をクイズともに振り返るというものです。

 

するどいカメラワークやインドの混沌観のある雰囲気からあっという間に、映像に引き込まれてきます。

 

第7位 ペイ・フォワード

天才子役のハーレイ・ジョエル・オスメントの演技が光る作品です。彼の出演作としては「A.I」「シックスセンス」などが有名だと思いますが、本作も忘れてはいけない映画の一つではないかと思います。

 

ストーリーはある少年が学校の授業で「世界を変えるには何をすればいいか」という課題に対して「Pay it forward」といって自分が受けた恩を自分の周りの3人に渡すことで、世界を変えようとするというものです。

 

アメリカの家庭環境もリアルに描かれており、大人が観ても十分の楽しめる作品となっています。

 

第6位 ミザリー

今回は紹介する中では、おそらく一番知名度低い作品だと思いますが、これも傑作中の傑作映画だと思います。原作はスティーヴン・キングなので、意外とそこまでマイナーな作品でもありません。

 

映画のジャンルとしては、サスペンスホラーで、ある有名作家が事故を起こしたことをきっかけにある家に滞在するという話です。

 

この映画の面白さはなんといっても、「結局、世の中で一番怖いものは人間」というところです。

 

なんかアメリカのサスペンスとかホラー系の映画って雰囲気(悪魔?黒魔術的な?)でビビらせたり、もしくはとてつもないモンスターが出てきて「はい、終了」、というような作品が多い気がします。個人的にそういう映画は心の底からゾッとしないので、観ていても退屈してしまいます。

 

本作のように"人間の怖さ"にフォーカスした作品は意外と少ないのではないでしょうか。キューブリックの「シャイニング」やデヴィッド・フィンチャーの「ゴーン・ガール」が好きな人は間違いなく気に入ると思います。

 

 

第5位 パルプ・フィクション

 

はい、出ました。タランティーノです。本作も映画好きの中では、よく話題になる作品の一つではないでしょうか。タランティーノの映画は基本的に殺し合いが多いのですが、本作でもなかなか軽く人が死んでいきます。

 

ただ言いたいのは、しょうもないバイオレンス映画ではありません。シーンの切り取り方が独特で、一見な辻褄な合わないようなカオスな雰囲気もありながら、実は緻密に計算されたストーリー展開。かと思えば、ただまとまりのないシーンの寄せ集めのような・・・良い意味でやりたい放題感がすごいです

 

ただ、彼の作品は本当に唯一無二で、彼の作品を模倣しようとする一気にしょうもないマフィア映画になりかねないです。

 

 

第4位 ラブ・アクチュアリー

ここまで、紹介してきた映画と比べるとポップな作品かと思います。ざっくりいうとラブコメ映画です。ラブコメというと女子だけが観そうですが、意外と男性視点からみても面白い作品が多いと思います。

 

本作は、オムニバス形式となって色んな人視点から描かれた作品になっており、どんな人観てももいずれかの登場人物に感情移入できると思います。

 

観終えた後に、じんわり心が温まる作品となっています。

 

第3位 グラン・トリノ

ようやく3位まできました。本作はクリント・イーストウッドが監督主演を務める作品となっています。そもそも90年代以降の彼の作品って外れないがあまりないように感じます。(すいません、ダーティハリーシリーズはあまり好きじゃない)

 

ストーリーはクリント・イーストウッド演じる昔気質の老人コワルスキーが妻を亡くしてから、家族や近所の人たちとも良好な関係を築けない中ある出来事を通して隣に住む中国系の一家と親しくなっていきます。ただ、そこにはやっかいな問題があり、コワルスキーもその問題に関わることになっていきます。

 

最後のコワルスキーの姿は男以外の何物でもありません。

 

またこの映画では、アメリカの人種差別の雰囲気を感じることもできます。

 

 

第2位 (500)日のサマー

第2位は意外かもしれませんが、人気ラブコメ映画の「(500)日のサマー」です。僕がこの映画を2位したのはストーリーや雰囲気、BGMなど様々な要素がありますが、なんといってもヒロインのズーイー・デシャネルの魅力です。

 

ここまで、ストーリーとか演技がどうのこうの言っておいて「結局女優かよ」っていう声も聞こえてきそうですが、「はい、そうです。」

 

彼女が出ている作品(「あの頃ペニー・レイン」とか「イエスマン」)は好きな物が多いのですが、ほとんど似たような役柄が多く ”自由でマイペースでも芯はある”みたいな、悪く言えば演技に幅がない気もしますが、個人的にあの雰囲気がたまらなく好みです。

 

また、モテない男にしかわからない心情の変化は痛いほどにわかります。モテない男には絶対おすすめしたい作品です。

 

多分モテるやつにはこの作品の良さはわからないと思います。

 

エレベーターでThe Smithの「There Is A Light That Never Goes Out」を口ずさむシーンは映画史に残る名シーン。

 

 

第1位 レオン

そして、栄えある第一位に輝いたのは「レオン」。正直この映画はぶっちぎりの1位といっても過言じゃないぐらい好きな作品です。

 

ナタリー・ポートマンのデビュー作としても有名です。彼女の演技はデビューの時点で完成されています。無邪気さと悲しみ、憎しみの感情をあれだけ自然にだせる女優は一流女優でもほとんどいないのではないでしょうか。

 

また、敵役を演じるゲイリー・オールドマンの悪役ぶりがカチっとはまっています。狂気感と時折見せる感情的な態度が、この映画に強い緊張感を与えています。

 

フランス映画ということもありどこかおしゃれ感がありますが、単なる雰囲気だけではなくBGMやストーリー性、俳優の演技などどれも素晴らしいとしか良いようがないです。

 

最後はスティングの「Shape of my haret」でやられてください。(ビョークも良い)

 

 

 

これらが僕が傑作だと思う平成の映画10選でした。令和ではどんな名作映画が誕生するのか今から楽しみです。

 

ではここまで、読んでくださってありがとうございました。

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