今回はクリント・イーストウッド主演・監督の最新作「運び屋/The Mule」を紹介します。彼が主演・監督をするのは約10年前に公開された「グラン・トリノ」以来です。

 

この映画はアメリカではすでに公開されていますが、日本での公開は2019年の3月8日となっています。



運び屋ってどんな映画?

引用元:New York Times Magazine

この映画は先ほど言ったように、クリント・イーストウッドの主演監督を務めた作品で、実話が基になったストーリーとなっています。

 

簡単にいうと、麻薬の運び屋をやっていた男の話なのですが、その捕まった犯人がなんと逮捕時87歳の老人。しかも、今まで一度も犯罪歴のない至って普通のおじいさん。

 

彼は事業に失敗し、家族や家を失い、失意の中ある仕事を見つける。

 

それが実は運び屋だった。

 

写真の右側は、主人公の元となったレオ・シャープ。イーストウッドが実際にこの映画を撮影したときはレオと同年齢であり、彼以上の適役はいなかったでしょう。

 

ちなみに、この映画のタイトル「Mule」は本来ラバといって馬とロバの交種を意味しますが、スラングで「運び屋」を意味します。

 

豪華な主演者たち

引用元:https://www.upi.com/

主演のイーストウッドだけでなく、最近レディ・ガガとの映画共演でも話題になったブラッドリー・クーパーが助演を務めています。

 

他にも「マトリックス」の敵役を演じたローレンス・フィッシュバーンやアカデミー助演女優を2回獲得しているダイアン・ウィーストなどが出演しており豪華キャストになっています。

 

また、イーストウッドの実の娘もアリソン・イーストウッドも出演しています。映画の中でも親子設定となっています。



クリント・イーストウッドの最後の作品?

 

イーストウッドがこの映画を撮影したときが87歳、現在すでに88歳となっており、年齢的なことを考えると主演を演じるのは、実質これが最後になるのではないでしょうか。

 

今回の映画のインタビューで、この作品について聞かれた際に、「ただおもしろいストーリーがあったからそれを演じてみたかっただけ」と語っています。

 

インタビュアーから以前の作品が最後になると発言したことについて聞かれた際には、彼は「はっきりいった覚えはないんだけど、まぁ言ったのかもね」と濁した発言をしています。

 

ただ監督業としては、最近の精力的な活動を見るとまだまだ活躍が見れるのではないでしょうか。

 

ファンとしてはついつい、これからも良質な映画を期待してしまいます。

 

 

彼は、銃乱射事件を題材とした前作「15時17分、パリ行き」や子供の取り違えを扱った「チェンジリング」など、これまでも実話を基にした良質な映画を生みだしているだけに、本作も大きな期待ができる作品となっているのではないでしょうか。

 

 

では、今回はここまでとなります。