名作中の名作映画「タクシードライバー」を紹介します。世界を代表する俳優ロバート・デニーロの出演作でも特に人気が高い本作は、デニーロ×映画監督マーティン・スコセッシの名タッグを印象づけるものとなっています。
でも、いつものように作品の紹介に併せてセリフから英語表現を紹介していきます。
タクシードライバーってどんな映画?
引用元:www.cnet.com
1976年に公開された作品で、ニューヨークを舞台に大都会のダークサイドを描いたものとなっています。当時のニューヨークは強盗事件、薬物や売春が街中にはびこる中、それに対して行動を起こさない政府に対して疲弊し、問題提起を訴えています。
タクシードライバーのあらすじは?
ベトナム戦争から帰国した主人公トラヴィスは戦争による後遺症により、不眠症を患っておりなかなか定職にありつけずいました。
そんな中、同じく元海軍であった面接官に気に入られ、タクシー会社でドライバーとして働くことになります。社交性にはややかけるところはありましたが、お客さんがいれば黒人街(ハーレム)などの治安の悪いへも出向きひたむきに仕事に取り組んでいました。
そして、彼はタクシードライバーとして街を見ていくなかで、ニューヨークという街がいかにも犯罪のはびこる街ということを痛感していきます。
また、社会に馴染むことができない自分の人間性から孤独感を感じていたことから、ますます世間に対して鬱憤が溜まっていき、ついに自分で行動を起こすことを決めます。
孤独感からの行動
最終的に主人公のトラヴィスはヒーローとして賞賛されることになりますが、実際には彼の行動は突発的で、自分の力を世間に見せつけてやりたいという若者にありがちな問題行動に似ていると感じました。
具体的に言うと、家族から冷遇された少年少女が非行に走ったり、恋人の気を引くために過激な行動を起こしたり、社会からはみ出した定職者が犯罪行為に手を染めるなど
これらはすべて周囲から疎外された孤独感からくるもので、この映画ではその部分を上手く表現できていると感じました。
では、最後にセリフから英語フレーズを紹介していきます。
フレーズ紹介
don't make a difference to me
「おれにとっちゃ違いはねえよ」
"make a difference"で「違いをうむ、違いがある」という意味になります。ここでは、主語は省略されています。
Give me a break
「勘弁してよ」
直訳すると「休憩を頂戴」となりますが、実際には「勘弁して、いいかげんにして」という意味で使われます。
Give it a try
「やってみなよ」
これはアメリカでよく使われる表現で、「やってみる」という意味になります。"try"だけを使った表現の方がシンプルに感じるかもしれませんが、"give"を伴うこのフレーズの方が圧倒的に使用頻度は高いので、「やってみる」という言いたいときには是非このフレーズを使ってみてください。
では、今回はここまでとなります。ちなみに今作はアマゾンプライムやU-NEXTで観ることができます。どれも無料トライアル期間でも観ることができます。