今回は最近ネットフリックスで配信がスタートした映画「サーチ」を紹介しようと思います。最近あまりたくさんの映画を観れていないのですが、個人的にこの映画はかなりの当たりでした!なので皆さんにも是非観て頂きたいと思い久しぶりに記事を書いています。
ちなみに、この映画はすべてPC画面上だけで行われるという斬新なスタイルとなっています。
では、いつもように映画紹介とセリフから英語フレーズを紹介していきたいと思います。
映画「Searching」ってどんな映画?
2018年公開の作品で、まだ比較的新しい作品となっています。ジャンルでいうとサスペンスになります。簡単な内容としては、失踪した娘を父親がネットの力を使って探すというものです。
失踪した娘を探すというストーリー自体はよくありそうな感じですが、冒頭にも言ったようにすべてPCスクリーン上でストーリーが進んでいくので、次がどういう展開になるのか読みづらく、その結果ハラハラドキドキ感を増幅させます。
この映画が良質のサスペンス映画なのは言うまでもないと思いますが、さらに良いところは親子の微妙な距離感を上手く描いているところだと思います。
インターネットによって大きく変わったコミュニケーション
今更僕が言うことでもないとは思いますが、インターネットは僕たち人間のコミュニケーションに大きな影響を与えました。昔は恋人とデートするにも相手の家の電話にかけ(相手のお父さんが出ないことを祈って)、そこで待ち合わせ時間や場所を決めて、いざ当日になってもちょっとしたトラブルが起きようなものなら会えないことはザラだったというのも聞いたことがあります。
しかし今では、LINEやFacebook,TwitterなどのSNSを通じて簡単にリアルタイムで多くの人と簡単にコミュニケーションができます。中でもチャット形式のやり取りはレスポンスが速く相手が既読しているかどうかわかるのは勿論のこと、なんならメッセンジャーでは相手がまだ文字を打ち終わってなくても、文字を打っただけでも相手にそれがわかります。
簡単にお互いの情報をシェアできる反面、お互いそれをわかった上でコミュニケーションするのはストレスを感じさせることもあるのではないでしょうか。見たくないものまで見てしまう。
この映画ではそういったやり取りから親子の微妙な距離間が演出されています。単に仲が悪いとか仲が良いとかそんな薄っぺらいことではなく、多くの親子が持つ互いの知らない一面の描き方が非常にリアルでした。
では、最後にセリフから英語フレーズを紹介していきます。
英語フレーズの紹介
Sorry, Dad. It won't happen again.
「お父さん、ごめん。もうしないから。」
これはゴミ捨てをしていなかったことで父親に責められた娘マーゴットが言ったセリフになります。ここで紹介しておきたいポイントは2点。
まず一点目は、"dad"という呼び名について。多くの日本人が父親を指すときに"father"を使っていますが、日常会話では大人であっても父親を指す場合は"Dad"を使うのが一般的です。
公の場で話すもしくは、あまり親しくない人と話す場合など話し相手と明らかな距離を感じさせる場合を除くと"father"という単語は意外と使われていません。
次に"It won't happen again"。これは決まり文句で、日本語でいう「もう二度とやりません」に当たる表現です。日本語の感覚からすると主語を”I”にしたくなりますが、"I won't do that again"とはなぜかあまりいいません。なぜかって?知りません。※後日複数のネイティブに確認すると"I won't do that again"も同じ意味で使うこともあるようです。ただ頻度としては上記の方が表現が多い。
英語であっても日本語であっても同じような意味を指す表現はたくさんありますが、上記のように中には直訳とは少し違うときがあるので注意が必要です。
Where are you, by the way?
「ところで、どこにいるんだ?」
なんでこんな簡単な文を紹介するのかと思ったかもしれませんが、もちろんそれには意味があります。それは"by the way"の使い方です。意味は改めて説明するまでもないと思いますが、"by the way"を使う位置についてみなさんは意識されたことがありますか?
実はネイティブの会話を聞いていると"by the way"は語尾で使われることの方が多いです。ただ多くの日本人が文頭でのみ使っている気がします。僕の感覚からすると7割は文末で、3割が文頭ぐらいでネイティブは"by the way"を使っていると思います。細かいところですが、"by the way"を後ろに置くだけでも少しネイティブ感をだせると思います。
Thank you
「よろしく~~」
また簡単なの紹介して!って思ったかもしれませんが、"Thank you" はお願いごとをして相手の答えを聞く前に言うと「ありがとう」というより、「よろしく頼んだから」という意味になります。
She was really good friends with Morgot's mom
「彼女はマーゴットのお母さんと仲が良かったです」
"be good friends with~ "で「~と仲が良い」という意味になります。簡単そうですが、意外と知ってる方は少ないのではないでしょうか?注意すべきは主語が単数であっても"friends"になっています。
あと先ほど"father"は日常会話では意外と使わないと言いましたが、ここでも同じように”mother”ではなく”mom”が使われています。日本語でわかりやすくいうなら、motherが"母親"、momが"お母さん"、mommyが"ママ"って感じです。言うまでもなく"mom"や"dad"が一番よく使われています。
"mom"や"dad"は標準的な日本人が抱く言葉のイメージほど幼稚な響きはないので、自然な英語を話したい方はバンバン使っていきましょう。
She keeps to herself a lot
「彼女は全然人とつるまないよ」
"keep to oneself"で「人と関わろうとしない」という意味になります。この表現はあまり紹介されているのを見たことないですが、使用頻度でいえばかなり高い表現なので絶対に覚えておいた方が良い表現です。海外ドラマ好きなら何度も聞いてるはずです。
今回はここまでとなります。もし気になった方は、NETFLIXの配信が終了する前に是非チェックしてみてください。NETFLIXってこっそり配信を終了するので、観ようと思ってたのに気付いたらもう観られない!ってよくなるのは自分だけ?