今回は、クエンティン・タランティーノ監督の最新作の”ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド”を紹介します。そもそもタイトルである"Once Upon a Time in Hollywood"とは日本語に直訳するなら「むかし、むかし、ハリウッドには・・・」というような意味になります。

 

この映画は実際にハリウッドで起きたマンソン・ファミリーが引き起こした事件などの事実を組み合わせながら、当時の映画俳優とそのスタントマンのコンビに焦点を当てたフィクション映画となっています。

 

では、詳しい映画紹介と最後には予告編から日常で使える英語表現を紹介します。


Once Upon a Time in Hollywoodって?

引用元 : https://thewest.com.au/

本作は鬼才クエンティン・タランティーノが自身が育った古き良きハリウッドの世界を実在した映画俳優バート・レイノルズとスタントマンのハル・ニーダムのコンビを中心に現実に起こったマンソンファミリーによる殺人事件などの要素を取り込みながら1960年代のハリウッドの雰囲気を描いた作品となっています。

 

タランティーノ監督は本作を自身の作品で今なお映画界に燦然と輝く「パルプ・フィクション」と一番近い作風だと答えています。

 

この映画の脚本には5年という長い年月をかけ、かつ主演にはレオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピットという現代の2大ハリウッドスターといっても過言ではない二人を起用し今までにない熱の入りようだということがわかります。

 

他にも「ゴッドファーザー」で有名なアル・パチーノや「アイ・アム・サム」で美少女ぶりを発揮したダコタ・ファニングも出演しており、キャスティングには文句の付けようがありません。

 

日本ではまだ公開されていませんが、アメリカではすでにタランティーノ作品最高のオープニング成績をあげており、世間の期待の高さも伺えます。

 

どこまでの実話なのか?

 

主人公のリック、クリフは上記で挙げたバート・レイノルズ、ハル・ニーダムが人物のもとになって描かれていますが、あくまでフィクションという設定になっています。二人の友情関係などは事実に即している部分が多い模様です。

 

二人以外の登場人物ではマンソンファミリーという教祖集団によって殺害されたシャロン・テート(マーゴット・ロビー)やその周りの人物が映画に出てきます。ただ、この映画ではあくまでその時代を象徴する事実として描かれており、事件は深く掘りさげたものにはなっていないようです。

 

ちなみに、マンソンファミリーの事件について簡単に触れておくと、チャールズ・マンソンという男が家出をしている少女を集めて作った集団が引き起こした人違いの殺人によって女優シャロン・テートを含む5人が殺されてしまったというものです。

 

いきさつとしては教祖であるマンソンはミュージシャンとしてデビューすることを目論んでおり、ビーチボーイズのブライアンウィルソンによって音楽プロデューサーであったテリーを紹介してもらいますが、彼がマンソンのメジャーデビューにサインしなかったことを恨んでの犯行でした。ただ、彼の隣に住んでいたシャロンたちが誤って殺されてしまいます。

 

ここで登場人物に話しを戻すと、シャロン・テートの夫であった映画監督ロマン・ポランスキー、アクションスターのブルース・リー、俳優のスティーブ・マックイーンなど当時活躍していた著名人が登場することで、その時代の持つリアリティが効果的に演出されています。

 

では、最後に映画予告編のセリフから普段の日常会話でも使える簡単な英語フレーズを紹介します。

 

英語フレーズの紹介

It's my pleasure

「喜んで」

これは、相手から感謝された時に使うフレーズで、簡単にいうと「どういたしまして」を意味する"Your welcome"をより丁寧にした表現で、お役に立ててうれしいです。というニュアンスがあります。

 

What's the matter?

「一体どうしたんだ?」

直訳通り「何が問題だ?」という訳でも良いのですが、もう少し詳しく説明すると、悩んでいたり困っている人に対して良く使われるフレーズです。

 

似たフレーズのWhat's wrong?「何がダメなんだ」よりニュートラルな響きがあり、相手に誤解を与えにくいフレーズとなっています。ちなみに、What's wrong with you?というフレーズになると「一体何が気に入らねぇーだよ」という感じで相手を責めるようなニュアンスが出てしまうので、"What's wrong"の使い方には少し注意が必要です。

 

 

では、今回はここまでとなります。ちなみに映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」の日本での公開は8月30日となっています。

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