クエンティン・タランティーノが監督を務める映画「ジャンゴ  繋がれざる者」を紹介します。今作は数々のヒット作を生みだした彼の作品のなかでも、一番ヒットした作品となっています。

 

では、映画の紹介をしながら英語フレーズを紹介します。



「ジャンゴ 繋がれざる者」ってどんな映画?


2012年に公開され、主演はジェイミー・フォックス(他の出演作「レイ」「ドリームガールズ」など)、ディカプリオも出演しています。

 

内容は西部劇で、黒人の奴隷文化が根強いアメリカ南部が舞台となっています。映画では黒人の差別用語である"Nigger(ニガー)"が頻繁に使われているのがとても印象的です。

 

今でこそ言ってはいけない差別用語ですが、この時代では当たり前のように使われていたようです。

 

「ジャンゴ 繋がれざる者」のあらすじは?

 

黒人奴隷のジャンゴはあるとき、ドイツ人のシュルツによって助けられるところから物語は始まっていきます。シュルツはジャンゴが彼が探している人と知っているということで彼を助けることにしました。

 

その後は、ジャンゴはシュルツと協力してジャンゴの生き別れた妻を探して出すことになります。

 

そして、彼らはある農園一家で妻を見つけ出し、金をおとりに妻を取り戻そうとします。

 

黒人の差別文化が強烈に表現されている

 

主人公のジャンゴは、多くのアメリカ人から強い非難を受けます。それは黒人にもかかわらず奴隷としての身分ではなく、自由黒人(当時奴隷でない黒人)として振舞っていることからです。

 

当時、アメリカ南部では合法的に黒人は奴隷として扱われており、同じ人間とは思えない扱いを受けてきました。

 

今なお差別問題が叫ばれるアメリカですが、この問題に関してはそもそも触れること自体がタブーのような風潮があり、この時代の黒人差別を描いた作品は意外と少ないので、当時の雰囲気を感じることができる貴重な作品となっています。

 

勿論映画なので、多少の誇張もありすべてが事実ではありませんが、ある程度雰囲気はとらえているのではないでしょうか。

 

では、最後に英語フレーズを紹介していきたいと思います。

英語フレーズの紹介

Son of a bitch

「このクソやろう」

これは英語で罵倒する際に一番よく聞くフレーズだと思います。多分この映画でも一番使われているフレーズだと思います。

 

直訳すると「クソおんなの息子」となりますが、むかついた奴(基本的には男性に使う)に使える表現です。また、特定の人にだけでなくイラっとした出来事が起こったときについ出てしまうフレーズでもあります。

 

ただ、この言葉かなり失礼な表現なので、たとえ冗談であっても日本人は言わない方がいいと思います。なぜなら非ネイティブの日本人には100%このニュアンスを理解することが出来ないので、安易に使うとトラブルの元になります。

 

知ってるだけで十分だと思います。発音は「サンノブァビッチ」といった感じになります。使うなと言っといて発音を教えるのはあれですが、映画ではよく出てくるので。

 

No doubt

「間違いないな」

”doubt”で「疑う」という意味は多くの方は知っていると思いますが、”No doubt”で言ったことに対して「間違いない」という意味でスラングとしてよく使われます。”No wonder”も同じような意味で使うことができます。

 

 

今回はここまでとなります。本作もタランティーノ節がきいており終盤の殺し合いは残虐極まりないですが、タランティーノの作品が好きな人であれば、きっと気に入る作品になっていると思います。