本日10月5日、2018年のノーベル平和賞が発表されましたね。

 

受賞者はコンゴ民主共和国で医師として活躍するデニ・ムクウェゲ(63)さん。彼は婦人科医としてレイプ被害にあった女性の治療を行っているそうです。

 

そして、受賞者のもうひとりはナディア・ムラド(25)さん。彼女は以前イスラム国に性的暴行を受けた経験があり、それをきっかけにイラクでの女性権利のための活動を行っており、その活躍が評価され今回の受賞に至ったようです。

出典元:https://twitter.com/NobelPrize

彼女が被害を受けた原因のひとつとなっていたのが彼女が信仰するイスラム系の少数派宗教ヤジディ教によるものだそう。彼女を含めて3000人近い女性がISISからの被害に遭っているとのこと。

ヤジディ教は長く続く信仰で、イスラム教の教えにゾロアスター教や古代ペルシャの宗教、さらには地中海東部に起源を持つ謎の多い宗教のミトラ教が入り交じり、口伝えによる豊かな伝統を持つ。このようにさまざまな信仰体系が混合された宗教はシンクレティズム(混交主義)と呼ばれるが、この点もイスラム教徒から異端の烙印を押される理由の1つとなっている。引用元:日本ナショナルジオグラフィック

少し前置きが長くなりましたが、

 

上記の受賞には#me tooという世界的なムーブメントが関係しています。どちらの受賞も、女性に関することです。(軍事圧力による性的暴力)

 

最近アメリカでも、多くの女優が監督や共演者から受けたセクハラを公表することで、そういったことをなくしていこうという動きがありますよね。

 

そういった経緯もあり、社会的地位の低さや体力面から弱者になりやすい女性を守っていこうということですね。




本当にMe tooの正しい使い方知ってる?

 

少しシリアスな冒頭となりましたが、今回はその「Me too」という英語フレーズについて少しお話したいと思います。

 

皆さんもよく知ってる便利な英語表現だと思いますが、よく間違って使われているのを耳にするので、その点に関して触れて行きたいと思います。

 

Me too=私も

 

もちろんこの意味で正しいのですが、これはその前に言った文によっては、正しくない場合があります。

例えば、とある恋人同士の会話で

Sid       「I love you so much」

Nancy    「Me too」

 

という会話の場合はme tooは文脈としてはおかしな意味となります。

 

この場合のme tooというのはI love me tooの略になるので、「私も私のことを愛してるわ」となってしまいます。なので、正しくは「You too」もしくは「I love you too」となります。

 

 

もうひとつよく間違われて使われるケースとして否定文に対して同意です。

Sid         「I don't like that cop」

Nancy    「Me too」

これだと、ナンシーは「私もあの警官好き」となってしまいます。英語は前の文が否定形であっても、そこに基準を合わせるわけではないので、「私も好きじゃない」という意味にしたければ

「Me neither」

としなければなりません。

 

では以下の文ではどうでしょう。

Sid        「I hate that cop」

Nancy   「Me too」

これは嫌いとは言っていますが、否定形を使っているわけではないので正しい表現になります。

 

日本語の場合は「私も」言えば、前の文に関係なく同意を意味するので、非常に便利な表現ですが、英語になるとちょっとややこしくなります。

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