前回の「インドに~前編」の続きとなります。
ホテルで、従業員に財布をすられたところまでは、お話ししたと思います。今回はそこから話していきたいと思います。
従業員とのすったもんだにも、嫌気が差し、結局そのホテルに一泊することになりました。
ただ今まで起こったこと、
ホームレスに襲われる×2回
財布取られる
で、すっかり1日目にして、インドが
嫌いになりました。
嫌いになりました。
嫌いになりました。
イ ン ド が
まぁそんなことを言っても仕方がないので、みんなで明日からのプランをどうするか相談。
とその前に、友人が帰国後に海外保険の盗難補償を申請するには、警察から発行された調書が必要ということを教えてくれ、とりあえず次の日は警察に行って被害届を出しに行くことになりました。
そもそも誰かに相談しようにも、次の日は確か休日で、日本大使館もやっておらずガイドブックもなくなったので、それ以外どうしようもなかった。
いかに現代はスマホやPC使って簡単に情報を得ているかということを痛感しました。人間、情報が急になくなると、不安になります。
Wi-Fiもなかったので、仕方なくおそるおそる現地ローミングでスマホをネットにつなぎ、近くに警察署を発見。
グーグルマップ様様
そして、一睡もしないまま朝を迎える。
迎えた次の日
窓から外をみると、そこにはインドの日常が広がっていた。
これが初めてのインドでの朝。昨日は夜で何も見えず、恐怖しかなかったが、やっぱりこうやって朝を迎えると少し健やか気分になった。
そして、準備を済まし、荷物を持って部屋を出て鍵を返しにロビーに行きました。
その際、警察に行くことを伝え、ホテルを出ようすると
友達が「待ってくれ」と、
実は昨日チェックインした際に、パスポートを預けていたのです。預けた、いやむしろ没収されていた。
どうやら警察に行くならパスポートを返さないと言っているのです。その時点で、どう考えても悪徳。確かに海外ホテルでチェックインするときに、パスポートは提示しますが預かるなんて聞いたことない。
仕方なく、友人に必ず戻ってくること伝え、警察に向かいました。道中、後ろから人の気配を感じました。
ふと、振り返る野良犬でした。脅かすなよ。
ただ来る前に、インドでは狂犬病に感染した野良犬がいると聞いていたので、犬でも侮ることができません。
なんせ噛まれて、感染したら
致死率100%ですよ!
歩く殺人鬼。
もちろん予防接種を受けてたら、大丈夫ですがそんなもんは受けていませんでした。
幸い、後ろからついてきていた野良犬はそんなに狂暴ではなく、
無視してそのまま歩いてたら、気付いたらどっかに行ってました。
そんなこんなで、目的の警察署に着き門をくぐりぬけると、派出所みたいなものがあり、そこに警察の方がいました。
忘れられないチャイの味
つい一言目に出たのが
「Help me」
こんなにヘルプーミーだったことは後にも先にもありません。
どうにか拙い英語で、ホテルで従業員に財布を盗られたこと、まだ友達がそのホテルにいることを伝えると警察の方が、一緒にホテルまで戻ってくれました。
そこで、やっと友人がパスポートを返してもらえました。
その後は、従業員も同席のもと警察に方に詳しく事の経緯を説明。でも、結局彼らは知らないとしかいいませんでした。
ホントにやってないなら、普通その濡れ衣に対してこちらにキレてきてもいいはずなのに、そんなことはない。
結局、埒があかないのでとりあえず申請に必要な被害届を発行してもらうために再度、警察署に戻り調書を書いてもらいました。
そこで、彼らが僕たちにチャイを出してくれました。
あの味は忘れられない。
昨日の夜空港に着いてから、まともに何も食べてなかったので、それは、一気に体に染みわたりました。
簡単に言ってしまえばミルクティーなのですが、少ししょうががきいていて、本当に美味しかったです。インドに行かれることがあったら是非飲んでみてください。
なんやかんやで、手続きも終わろうとしていた時
外から知らない日本人に話しかけれた。どうやら、さっきの悪徳ホテルの知り合いらしく、困っているなら助けますよ。とのこと
怪し過ぎる。日本人まで使ってくるのか。最後まで、この人が一体何者だったのかはわからない。警察に報告された腹いせに、また金をふんだくろうってのか、助けて欲しいのは、山々だったが、昨夜の安易な行動もあったので、全力で断った。
そして、無事被害届を受け取り、警察署を出て、街へ歩き始めた。
インドの街並み
改めて、やっと街の喧騒やそこに暮らす人々を見ることができました。日本では考えられないゴミの量、そこら中に牛や犬、それをもろともせず、日常生活を送るインド人。そこから得るものは大きいです。
一体、何人乗ってんだ、これ
「なんか文句あんのか」
やはり日本はいい国だ。
その後、まんまと悪徳旅行代理店に捕まり旅行プランを組まれることになりました。
デリーでぼったくりから逃れるのは、至難の業。それを楽しむぐらいの、器量が必要だ。ただ、僕にはそれがなかった。
結果的には、行きたかったタージマハルには行けたし
勿論、タージマハル内でも知らない子供に、ポケットの中を突っ込まれた。何も入ってなかったけど
ヒンドゥー教の聖地バラナシにも行くことができた。沐浴で有名なガンジス河はここが一番知名度が高い。ここバラナシはニューデリーよりインドらしさを味わえる場所だ。
最後の写真はバラナシで一番有名な日本人宿クミコハウスの入り口で撮影したもの。
怪しすぎるんですけど
この旅で感じたこと
インドの旅を通して色んなものを奪われた、気力、体力、お金。
でもこれだけは言える人生観なんてそう簡単に変わりません。
確かに日本の良さを痛感することは大いにあると思うけど、ただ日本で本当に行き詰っている人には是非訪れてほしい。
日本で起こっていること、悩んでいることなんて、どれだけちっぽけなことなのか。インド人の多くは、親の職業をそのまま引き継ぎ、洗濯屋で生まれればその子供も一生洗濯屋。職業の自由なんてほとんどないと思います。
ただそういう背景があったからこそ、インドのIT発展があるのも事実。優秀だけど貧困層の生まれで、なかなかまともな職を得られなかった人たちがITという新しい産業が生まれたことで、多くの活躍できるチャンスを掴みました。
それでもインドの人口を考えれば、それも極一部だと思います。
日本では、どうでしょう。何でも自分の好きな仕事に就くことができますよね、どんな分野だって勉強する環境がありますよね。会社を興すことだってできます。
なので、インドに行けば色んなことが見えてきます。
あれ、人生観変わってる?!