約2年前の2016年に訪れたエジプト旅行を振り返りながら、ピラミッドの謎や行き方、その他エジプトの観光地を紹介します。
ピラミッドって?キザって?
ピラミッドとは四角錐状の巨石建造物の総称を指します。特にエジプトのカイロ近郊のギザという街にある三大ピラミッドが有名でしょう。
ただ実は中南米にもピラミッドと呼ばれるものはあり、それらは、主に神殿として使われていたことが分かっています。
一方エジプトにあるピラミッドは、作られた原因、あれだけ巨大な建造物を当時の知識でどのように作られたなど、現在でも多くのことが謎です。
なぜピラミッドは作られたのか?
その時代の王の墓としてピラミッドが建設されたというのがよく言われています。その説が唱えられている理由として、古代エジプト人は信仰の中心として太陽があり、その太陽の沈む西は死者の町と考えており、ナイル川の西岸を死者の町(ネクロポリス)とし、そこにピラミッドが建設されていることから王の墓ではないかと考えられています。
ただ、お墓には一番重要な王の遺体(ミイラ)がピラミッドからは発見されていません。そのため、否定説を唱える学者が多いです。
ミイラ自体(ツタンカーメン王)は発見されたことはあるのですが、それは王家の谷と呼ばれる場所でそこはピラミッドがある場所から離れたルクソールという場所にあり、建設されたと云われる年代にもギャップがあります。
以下、王家の谷の入り口
ピラミッドへの行き方
まず地下鉄を使ってギザ駅まで行きます。料金は1ポンドなので、払いすぎないように気をつけてください。
ギザ駅降りたら、改札を出て右側にいって歩道橋を下りるとミニバンの群れがまっているので、そこで、ハラム(ピラミッドという意味)?と聞けば、ピラミッド行きのバスを誰かが教えてくれると思うので、そのバスに乗ります。
あとはピラミッドが見えてきたら、終点なので、そこで降りてひたすらピラミッドを目指して歩きます。
降りてから結構長い坂を上るので、ピラミッドに着く時点ですでに疲れると思います。なので、荷物は少なくしてピラミッド観光するのをおすすめします。
要注意ただ、ピラミッド周辺は観光客をだましてお金をふんだくろうとする人が多いので、気をつけてください。多くの人が最終的にラクダに乗せようとしてきます。
警察の人もチップを要求してきたりするぐらいなので、そこまで信用できません。ピラミッド周辺で写真撮影したい場合は他の観光客にお願いした方が賢明です。
実際にピラミッドを訪れてみて
このバカでかさが伝わるでしょうか。これは一番大きいクフ王のピラミッドで撮ったものです。
ピラミッドはひきで全体を撮ると、周りに対照物がないので、写真では大きさが伝わりにくいですが、これで少しでも大きさをイメージできたのではないでしょうか。
ちなみにこの石の塊が約300万個も使われていると云われています。
実はこのピラミッドの中に入ることができます。
真ん中の黒い部分が入口になっていて、入口とは別のチケット売り場でチケットを購入して、中に入ることができます。
ただ午前中、午後それぞれ150人までと人数制限があるので、見たい時間よりも早めに、チケット売り場にいくことをお勧めします。
値段は200ポンドのようです。(2018年現在)
僕が行ったときは、100ポンドだったと思うので、倍に値上げされています。経済が不安定で観光業にその影響が強く出ているようです。
内部は不思議なことにひんやりとしていました。外気温に関わらず常に20度付近に室内が保たれているそうです。勿論、空調設備ではなく、ピラミッドパワーで。外は40度以上だったので、少し快適に感じました。
ただ、狭い道を梯子を使って登っていくので、結構大変でした。体が大きい人や体が不自由な人が中にはいっていくのは難しいと思います。
また一本道なので、戻ってくる人がいたら、スペースのある部分で待たないといけません。
中に入るときはカメラを持ち込めないのですが、苦し紛れにスマホで撮ったものが一枚あったので、ご覧ください。
このような道を10分程進むと、一つの部屋にたどり着きます。
そこには石の棺がありました。ただそこには何も入っておらず、遺体もしくは金品が元々納められていたが、盗まれたのではないかといわれています。
ただ、何も残っていない以上、今では誰もその答えはわかりません。
ピラミッドに行って感じたのは、見れば見るほど、なぜこれだけのものが、作られた原因が解明されていないだろうと却って謎が深まりました。
訪れた他の場所を紹介
①スフィンクス
よく見ると鼻がもげておりなんとも滑稽ですが、正真正銘のギザのスフィンクスです。スフィンクスとは顔は王で、体はライオンという怪物で、古代エジプトは王家を守ってくれる存在として認識されていたようです。
②王家の墓
正にインディ・ジョーンズの世界。実際は、ヨルダンのペトラ遺跡等が撮影地ですが。
これは王家の墓と呼ばれる場所で、冒頭にも紹介したツタンカーメンのミイラはここで発見されました。ここには、いくつか洞穴のようなものがあり、それぞれ王の墓になっています。
観光客は思ったより少なく、どのお墓に入ったときも観光客はいなかったです。ただ、門番や中にいるガイドらしき人にチップをくれと集中攻撃されるので、少し面倒でした。
③ルクソール神殿
豊穣の神アメンを祀るために作られた神殿で、アメンホテプ3世によって大部分が作られたそうです。
正直ふーん、それで?って感じでした。なんか映画「ハムナプトラ」でそんな名前出てきたな程度しかわからないです。エジプト歴史学に詳しい方がいましたらすいません。
ただ、勿論建造物としては珍しいものなので、魅力的ではありました。エジプトにある建造物の多くはスケール感が馬鹿でかいので、それだけでも十分引きこまれるものはあります。
④ハン・ハリーリ市場
なんと14世紀後半から続いている市場です。まさにアラジンの世界です。
買っても絶対、家にマッチしなそうものばかりですが、見てるだけで本当に異世界でした。ここでは、水たばこのシーシャも堪能することができます。イチゴやメロンといった色んな味がありました。
タバコを吸わない僕でも、楽しむことができたので、興味がある方は是非トライしてみてください。場所はオールドカイロにあります。バスに乗っていくことになります。
今回は以上となりますが、エジプトは今なおテロが起きたり経済も不安定なので、事件に巻き込まれる可能性は一般的な国よりは高いと思うので、現地に訪れる際はそういった危機感を持って行動された方がいいと思います。
勘違いしてほしくないのは危険だから行くなということではなく、もし犯罪等に巻き込まれると楽しい旅行がすべて台無しになりかねないので、ただ十分に気を付けてくださいということです。