今回はワシントン大学(ESL)留学の現地経験を基に留学に必要な手順から費用、学校についてなど、これからアメリカ留学を考えている人に役立つ情報をシェアしたい思います。
ちなみに、僕は2016年12月~2017年6月までの約6か月という期間、アメリカ西海岸にあるシアトルに留学していました。
まず、最初にお伝えしたいのは、なぜシアトルを選んだかということ。
・比較的都市でありながらコンパクトで、移動が便利
・アジア系や移民が多く、留学生にも好意的
・音楽の発信地(Nirvana,ジミ・ヘンドリックの生まれ育った地)
・世界的大企業の本社がある(Amazon, Starbucks, Microsoft, コストコ)
・物価が他の大都市(New York, San Francisco)と比べて比較的安価
・メジャーリーグチームの本拠地(あのイチローが在籍した)
と言った理由で、シアトルに留学を決めました。
では、留学の内容についてお話ししていきます。長くなるので、一部の情報だけ見たいという方は、目次から必要箇所を選んでください。
留学までの手続き
①エージェントを決める
まず、留学するに当たって留学エージェントを探しました。僕の場合は、エージェントに申し込む前に、すでにシアトルにあるワシントン大学に留学することは決めていたので、ワシントン大学を取り扱っているエージェントで手数料が安いもしくは無料でやってくれるところを探しました。
そして、希望の学校を取り扱っていたエージェントに申し込みをしました。
※ちなみに、僕は留学スクエアというエージェントを使いました。
②ビザ等の各種申請
その後は、入学を決めた学校にエージェントを通じて前金を支払い。その際、残高証明書の提出が求められます。アメリカでは、お金がない人には渡航許可がおりないんですね。最低でも留学費用(学費、滞在予定期間の生活費)はないといけなかったと思います。
無事、学校からI-20と呼ばれる在留許可書を発行してもらったら、学生ビザ申請のためDS160というフォームに個人情報をオンラインで入力します。ここでは、確か家族以外の知人の情報(名前、住所等)についても記載しなければいけなかったと思います。
③ビザ申請のため面接
オンライン申請完了後は、ビザの申請料を払います。その後、ビザ取得のためアメリカ大使館での面接を予約します。ちなみに、面接場所は東京、大阪、福岡、札幌、沖縄しかないので、地方の方は少し大変かもしれません。私は大阪でした。
面接当日は、パスポートや面接予約書等の種類を持参し、現地で受付をして、順番がきたら職員からいくつか質問に対して答えます。ただ学生ビザの場合、注意してほしいのが、
「現地で就職したい」
「恋人に会い行く」
というようなことを言うと
ビザが下りないことがあるということです。
仮にこれが事実であっても、面接で目的を聞かれた場合は、あくまで勉強しに行くということだけを伝えたほうが良いです。
僕が聞かれた質問としては
「滞在期間」「滞在場所」「留学の目的」「現地に知り合いがいるかどうか」
などだったと思います。質問は英語でされました。アメリカ留学を考えている人であれば答えられるような簡単な質問しかないと思います。
仮にわからなくても、職員の方は日本語がわかると思うので、そこで英語で上手く答えられないことが理由で申請を却下されることはないと思います。
④ホームステイ先を探す
ビザ申請にあわせてその間、エージェントを通じて、ホームステイ先も探してもらっていました。条件など相談した上で、提案してもらったホームステイ先に決めました。
現地で探そうとも思ったんですが、留学期間が半年とそこまで長くなかったので、勉強以外に時間がとられるのも嫌だったので、ホームステイにしました。僕の場合とりあえず最初の3か月だけで契約をしていましたが、最終的にずっと最初のホームステイ先で過ごすことになりました。
⑤航空券の手配
そして、晴れてビザ合格通知が来れば航空券の手配ですね。
僕の場合は、渡航時期がクリスマスに近く、航空券を早く取らないと値段が高くなってしまうと思ったので、事前にすでに手配していました。これは、各個人の判断でいいと思います。
これらが必要なアメリカ渡航前の手順になります。
次に費用についてお話します。
アメリカ留学半年の費用
ズバリ200万です。
実際には、僕が使ったお金はもっと高いのですが、それには非常に個人的な事が含まれているので、一般的にかかった費用のみで詳しく説明していきます。
(当時1ドル102円換算)
まず一番大きいのが
①学費:80万円
授業料:3,680ドル(10週間)×2学期=約75万円
入学金・教材費:500ドル=約5万円
約75万円+約5万円=80万
②住居費:50万円
毎月のホームステイ代(780ドル)×6か月+手配料=約50万円
③生活費:30万円
毎月食費(昼食、外食、お菓子)200ドル×6=約15万円
小遣い(ショッピングやオンライン英会話等)200ドル×6=約15万円
15万円+15万円=30万円
④雑費:35万円
往復航空券 約15万円(大阪⇔シアトル)
海外保険 約15万円
予防接種 5万円前後
(実は僕は渡航前には予防接種を受けておらず、現地に行ってから受けました。大学付属学校など規模の大きな学校の場合、特定の予防接種を受けたという証明が必要になります。現地でのやり取りは面倒くさいので、必要な項目を調べて、渡航前に受けるのをおすすめします。)
これらを、合計すると
①学費+②住居費+③生活費+④雑費=約200万円となりました。
ただ実際には、アメリカ滞在中に旅行に行ったり、虫歯の歯科治療などにも行ったのでもっと掛かっています。なので、これからアメリカ留学を考えている方は虫歯は注意した方がいいです。
一般的な海外保険は虫歯の治療費はカバーしていません。僕はたった1本の虫歯治療で約20万円も掛かりました。多分日本に帰って、治療したほうが安かったと思いますが、留学期間が短く、学校の授業もあったので帰るという選択肢はなく歯医者に行かざる得ませんでした。
なので、渡航前に歯は完璧な状態にしておくことを強くおすすめします。
では次で最後ですね。
シアトル・ワシントン大学について
出典元:https://www.summer.uw.edu/about/uw-seattle/
①ワシントン大学って?
冒頭に言ったように、僕はシアトルにあるワシントン大学付属語学学校に行っていました。ちなみに、ワシントン大学はアメリカでもトップクラスに入る名門大学でノーベル賞受賞者も何人か輩出しています。
Youtubeでもお馴染みのバイリンガールのちかさんの母校でもあります。
僕はここで、IEPといって語学留学生に向けたプログラムを受けていました。このプログラムでは1年間で4学期制になっています。ちなみに、学期の間には約2週間の休暇(ブレイク)がありました。
②クラスはどうなの?
クラスはまずレベル別に5段階に分かれており、入学者は学期の最初にクラス分けのためのプレイスメントテストを受け、その結果によって、レベルが振り分けられます。
最初のセメスターでは、リーディングや文法、スピーキングに当たるような3つのクラスを受講していたと思います。
レベルが上がっていくと、映画についてのクラスやスポーツカルチャー、一番上でのクラスまで上がればUW学部生と同じ授業を受けることができたと思います。
人数は各クラス10名~15名程度でした。多くの日本人がレベル2、3からのスタートで、僕も例にも漏れず、最初はすべてのクラスがレベル3からでした。
その後は、科目を落とさなければ自動的に次のセメスターでは、一つ上のレベルに上がります。僕はレベル4で修了しました。
レベル2や3では文法の授業などが有り、そこまで難しい内容ではありません。周りの学生も、自分と同じようなレベルなので、授業についていくのは問題ないのですが、気を付けたいのは周りの学生が使っている英語が正しいかわからないので、授業の中で正しい英語が身につくのかということです。
日本人以外の学生は発言する人が多く、中にはとても流暢にしゃべる学生もいますが、みんなが正しい発音で正しい文法で話してるわけではないので、そこは見極めながら上手く盗めるところは盗んでいくことが大事です。
授業は20時間/週しかなく、学校の先生と接する時間は限られているので、自分から積極的に話したり、自分より知識がある人と話して、間違った英語を訂正してもらう機会を多く作らないと、なかなか短期間での上達はないと思います。
③気になる日本人割合は?
日本人の割合について、これは時期にもよるのですが、2~3割程度だと思います。
ただ春や夏は日本人学生が多いです。また僕がいたときは、ビジネスコースを選ぶと半分近くが日本人でした。なので、僕は途中でコースを変更してアカデミーコースにしました。
こちらは日本人が少なく、最後の学期では発音矯正以外の取っていたクラスは、日本人は自分を含めて1人か2人でした。上のクラスに行くと日本人が少なくなる傾向もありました。
総じて言えることは、留学前のレベルは高いに越したことはないということです。高いレベルのクラスに入れば、周りの留学生も綺麗な英語を話す人が多くなるので、環境要因によって飛躍的に英語力が伸びます。
長くなりましたが、これでアメリカ留学について少しは理解してもらえたのではないでしょうか。
シアトルの街についても別の記事で書いているので、良ければそちらもご覧ください。