今回は最近ネットフリックスで話題沸騰中の作品「クイーンズ・ギャンビット」を紹介したいと思います。
ちなみにNETFLIXの発表によると公開からわずか一か月あまりで6200万もの世帯が本作を観たようです。
ひとつのアカウントであっても複数人で観ている人がいると考えると、1億人近くの人が観たと言っても過言ではないのでは?
とんでもない人気ですね!!
では、早速いつもように作品紹介及び感想、セリフから英語フレーズを紹介していきたいと思います。
映画「The Queen's Gambit」ってどんな映画?
2020年に10月によりネットフリックスのオリジナル作品として公開された作品で、1983年に出版された同名小説The Queen's Gambit が原作となっています。
内容としては、暗い過去を持った少女が色んな障害を抱えながらチェスの才能を開花させていくというサクセスストーリーです。
"クイーンズギャンビット"というタイトルの由来はチェスの型の一種で、オープニングといって最初の型として使われるひとつです。
といっても僕のようにチェスが全くわからない人が観ても楽しめる作品になっているので、チェスに興味がない方でも大丈夫です。もちろん、チェスに詳しい方が観るとより楽しめるとは思いますが。
クイーンズ・ギャンビットを観た感想は?
全世界で人気を博しているのも頷ける作品のクオリティです!
個人的に今年はネットフリックスオリジナル作品でそこまで大きな当たりがなかったのですが、本作は間違いなく今年公開の中ではべスト1!
内容としてはチェスの試合でどんどん勝ち進んでいくというストーリーと主人公の周りをとりまく環境の変化がバランスよく融合されており、観ていて程よい気持ちよさを感じさせます。
全体的にやや暗いイメージはありますが、1960年代に流行ったお洒落な服装や音楽が要所要所に散らばめられているので、内容だけでなくビジュアルも凝っているのがこの作品の大きな魅力の一つかなと思います。
細かな設定は別としてストーリー自体は比較的王道というか、複雑な伏線があるわけではないですが、それがまた良い!
こういう王道的な作品はいまいちインパクトがなかったり、どこか二番煎じ感がでてしまいやすいですが、この作品のストーリーには独特の勢いを感じます。
では、最後にセリフから英語フレーズを紹介していきます。
英語フレーズの紹介
I took the liberty of calling
「電話しといたから」
このフレーズはチェスの才能に気付き始めたベスの母親が代わりにチェスの大会の参加するために電話したというシーンからです。
”take the liberty of ~”で「~をしといたから」という意味になります。ただ日本語だけみてもいまいちニュアンスが掴めないと思うので、もう少し詳しく説明すると相手によかれと思って勝手に何かをするというニュアンスがあります。
例えば、居酒屋などでその場にいない後から来る友人の飲み物を来る前に注文しておいたり、イケメンの弟がいるおねいちゃんが弟の代わりに勝手にジャニーズに写真を送ったりみたいな感じです。←我ながらわかりやすい説明(笑)
ただこれは言った側が勝手によかれと思ってやることなので、言われた側からするとありがた迷惑になる可能性もあるので十分ご注意を。
Caught me completely off guard
「不意を突かれた」
これは準備していない段階で、急に何かをされたときによく聞くフレーズです。よく聞く形としては"You caught me off guard"です。これは物理的な攻撃でなくても、急に予期していないことを言われたときにも使えます。
Touché
「確かにそれは言えてる」
これは実はフランス語ですが、英語圏でも使われている表現になります。これは自分が言ったことに対して矛盾点や鋭い指摘を言われたときに使う表現です。発音は"トゥーシェイ"という感じでいかにもフランス語っぽい感じです。
英語では他にもフランス語の言葉がそのまま使われているものがあります。代表的なものとしては "Cliché"という表現があります。これは使い古された表現やうさんくさいことわざに対して否定的に「そんなのどうせクリシェでしょ」みたいな感じで使われます。
ほかにも英語圏で聞いたことがあるフランス語表現としては"Mirage a trois"というものもあります。意味はここでは説明しません。興味がある方はご自身で調べてみてください。
Yeah, sure you do
「うん、そうだな」
これはベスがベニーに向かって「あなたの髪が好き」と言ったあとにベニーが言ったセリフになります。単語だけをみると何の変哲もない表現だと思うかもしれませんが、かなりの確率で皮肉で使われます。
もちろん文字通りの意味である場合もありますが、その場合も文脈や言い方でどちらの意味かは予想がつくと思います。
英語は日本語に比べると皮肉表現が多いので、文字通り意味を取ると会話の流れが掴めないことがあるので、言葉の裏側にどういう意図があるか気を付けてみる必要があると思います。
ただ実際このシーンの言い方はどちらともとれる微妙なニュアンスでいわれています。もし僕がこのシーンを訳としたら「はいはい(ほんとには思ってないくせに)」っていうふうにするかなと思います。
I have a way of doing that
「よくそれをやっちゃう」
これは久しぶりに再会したベスとタウンズの会話の中で使われた表現で、タウンズがある出来事で傷ついたと言ったときに「私そういうことよくしちゃうの」という感じで使われています。"have a way of ~"で「~しがち」という意味になります。
”しがち”といえば”tend to”という表現は知ってる人が多いと思いますが、上記の表現もネイティブの会話では結構よく出てきます。
Famous last words
「ほんとに?」
これはベスが男の子と一夜を共にした次の日おかあさんに電話したときに、ベスが「妊娠はしないから」とおかあさんに言ったセリフになります。要するに自信満々に何かを言った相手に「ほんとに?」という感じで、疑うときに使う表現です。
では今回はここまでとなります。ここまで読んでくださってありがとうございます!
ふと思ったのですが、最近のネットフリックスのオリジナル作品は1950~60年代を舞台にした作品が多いのは気のせいでしょうか?