今回は、人気海外ドラマ「ブラックミラー」の新作バンダースナッチを紹介します。

 

この作品はインタラクティブ作品といって視聴者が与えられた選択肢を選んでいきながら、ストーリーが進んでいくという斬新な展開となっています。

 

まさにインターネットを使用した視聴ならではの体験で、新しいエンターテイメントの形としてこれからこのようなスタイルが流行っていくのではないでしょうか。

 

では、今作の詳しい紹介をしていきます。最後には、セリフから使える英語フレーズもシェアします。



ブラックミラーバンダースナッチって?

 

本作は、冒頭でも触れたようにイギリスの人気SFシリーズ「ブラック・ミラー」の映画版のようなものになります。

 

ブラック・ミラーシリーズは発達するテクノロジーとそれに付随して起こる社会の闇を描いており、シリアスかつブラックユーモアの含んだストーリーが多くなっています。

 

元々はイギリスのTVシリーズでしたが、シーズン3からネットフリックスの配信となり、本作も同様にネットフリックスオリジナル作品となっており、公開から高い人気を誇っています。

 

バンダースナッチのあらすじ

 

まず、バンダースナッチとは小説原作のゲームの名前で、主人公のステファンがそのゲームを開発するために奮闘するというストーリーになっています。ただ、幼少期のトラウマやゲーム開発に没頭するあまり、ステファンは錯乱状態に陥りがちになってしまいます。

 

時代は80年代の設定になっており、日本でいうところのファミコン世代にあたる時代ではないでしょうか。

 

ここまでの話を聞くと、そこまでゲーム好きやSFファンでもないかぎり、そこまで興味を持たないかもしれませんが、

 

この作品の魅力は何と言っても、視聴者がストーリーを操ることができるということに尽きます。

 

観る人によってオチが変わる?

 

この作品の中では、場面ごとに与えられた2つ選択肢から自分が望むもの選んでいきます。その選んだ選択肢によって、ストーリーの展開は変わっていき、異なる結末が用意されています。

 

メインとなるエンディングは5つあり、その中にひとつだけゲームの開発に成功し、発売したゲームが最高評価を獲得するという一見ハッピーエンドともいえるオチがあります。

 

視聴者によっては、この結末にたどり着く前にストーリーが終わってしまう場合もあります。早ければ50分程度、逆に以前選んだ選択肢に戻っていく回数によっては2時間近くかかる場合もあります。

 

ちなみに、すべての結末を観ようとすると5時間12分かかります。長編映画を軽く凌ぐ長さになっています。

 

それでも、一度選んだ選択肢に戻る場合も飽きさせない工夫がされており、ただいくつの結末が用意されているというより、本当に自分でストーリーを進めている感覚が楽しめます。

 

ネタバレ注意ということで、ストーリーの紹介はここまでとなりますが、

 

すでに観終えた人ですべての結末が気になる方のために、分岐チャートが海外サイトにあったので、載せておきます。気になる方はチェックしてみてください。

すべての答えがここに?

 

観終えた感想は?

 

ただただ、興味深い。ドキドキハラハラするとか、涙腺がうるうるして感動する、笑い転げるとかそういったことは一切ないのですが、本当に面白いです。

 

ただ、面白いという言葉ほど薄っぺらい表現はないと思うのですが、僕の意図している面白いというのは作品の視聴者への見せ方のことであり、ストーリー自体ではありません。

 

 

選択肢を選んで主人公を操っているようで、実は視聴者側が特定の選択肢を選ばされているのではないか?主人公はこちらが選択肢を選んでいることを知っている?

 

主人公との絡みもあり、ストーリーへの感情移入が強く意識されていると感じました。

 

そういったことからもイタラクティブという双方向という形のエンターテインメントに、大きな可能性を感じました。

 

今後様々なジャンルで登場するであろうイタラクティブ作品に興味を持たせてくれる作品となりました。

 

5点満点なら4点ぐらいかなと思います。マイナス1点の要因としては、面白い見せ方ではありますが、ストーリーや設定などややマニアックで万人受けは難しいのではと感じました。

 

それでも、このアドベンチャー感は一度体験してみることを強くおすすめします。

 

英語フレーズの紹介

Sorry, I was miles away

「ごめん、ぼーっとしてた」

"be miles away"で「うわの空、ぼーっとしている」といった意味になります。”spacing out”という表現も似たような意味で使われます。

 

Let's get down to business

「よし、とりかかるぞ」

これは決まり文句で、誰かと協力して仕事などを開始するときに使われます。特に会話が続いたあとに「じゃあ、早速やるか」といった感じのニュアンスで使われます。

 

これは、TOEIC試験にも頻繁に出てくる表現で、実際の英語圏でも使用頻度は高いので、覚えておいて損はないと思います。

 

 

では、今回はここまでとなります。