みなさん、英語で相手に「ありがとう」と言われたらなんと返すでしょうか。今回は、外国人から感謝されたときの返答パターンとその使い分けについて紹介します。
You're welcome「どういたしまして」
これは、すでに日本人であればほとんどの人がご存じだと思います。ただ、もう少し詳しく説明すると文字通り日本語の「どういたしまして」と同じような使われ方をしていて、目上の人や他人から親切なことをしてもらった時に使う表現となっており、家族や友人間で使うと少し不自然な響きがあります。
勿論言わないことはないですが、日本語で親しい友人に対して「どういたまして」とはそんなに言わないですよね。そんな感じです。
なので、"You're welcome"は初めて会った外国人に対して"Thank you"の返答としては一番無難かつ適切な表現だと思います。
ちなみに"very"をつけて"You're very welcome"とすれば日本語でいう「とんでもございません」といった感じでかなり丁寧な表現にすることもできます。
No problem 「いいよ」
"No problem"は直訳すれば「問題ない」となりますが、ありがとうの返答として使われる際は日本語の「いいよ」みたいな響きがあります。僕がアメリカで生活した経験や今まで多くのドラマ、映画を観てきた中で一番よく聞くフレーズかなと思います。
友人間では、特によく使われています。カジュアルな響きですが、会社の同僚に対して使っているのもよく聞きます。なので、一度顔見知りになった人に対しては、このフレーズを使うのが自然だと思います。
さきほど言ったように初対面の相手には"You're welcome"を使う方が無難だとは思いますが、"No problem"と言ってもそこまで失礼な響きはないです。
Sure「いいよ」
これはアメリカではめちゃくちゃ使われるフレーズ(単語)で、No problemと同じように「いいよ」という意味で使われています。
ただ、"sure"の場合は"ありがとうの返答"だけでなく、何かの誘い、許可を尋ねた時などあらゆるシチュエーションで「いいよ」という意味で使われる超便利な表現です。
僕自身アメリカに暮らすまでは、ありがとうの返答で"Sure"が使えるのは知らなかったのですが、街中で会った人たちにも何度も言われました。
ただ、特にアメリカ人がよく使う気がします。イギリス人や他の英語ネイティブの人たちは"sure"を"ありがとうの返答"としては、そこまで使わない気がします。
Anytime「いつでも」
"Anytime"も"Thank you"の返答としてよく使われます。ありがとうの返答に対してどうして「いつでも」が使われるのかと思うかもしれませんが、そこには「あなたのためならいつでもするよ」という意味が含まれています。
「いつでも」ということから、このフレーズはいつも一緒にいる友人や仲良いの人に対して使う表現です。なので、初対面の人やそこまで親しくない人には使わないフレーズなので注意してください。
Don't mention it「気にしないで」
相手が感謝してきたことに対して「言うほどのことではないよ」という意味になります。
使われるシチュエーションとしては、感謝してきた相手が非常にうれしいと感じ、その気持ちを伝えようとした時の返答に使うフレーズなので、ちょっとしたことで「ありがとう」と言われた時には使われません。
直訳すると「それに言及しないで」となりますが、決して失礼な表現ではありません。
はい、というわけで、ありがとうの返答パターンとして5つほど紹介してみました。ほかにも言い方はいくつかありますが、上記の表現を使いこなすだけでも十分自然な英語になると思うので、これから是非使ってみてください。