今回は、"a piece of"含む英語表現でネイティブがよく使うフレーズを紹介します。"a piece of"は一般的に数を数える単位として使われており、具体的にはケーキといった切り分けられる食べ物を一切れと表したり、紙の枚数を表したりします。
しかし、この数の単位を表す意味以外でもネイティブは頻繁にこのフレーズを使っています。なかでも、代表的なものを紹介します。
"a piece of"を使った表現
a piece of cake 「めっちゃ簡単」
これは、"a piece of"を使ったフレーズの中ではかなり有名なフレーズなので知っている人が多いかもしれません。「楽勝」「超簡単」という意味で使われます。ちなみに、イギリスでは同じ意味で"a piece of piss"というフレーズがよく使われています。
<例文>
This work is a piece of cake
「この仕事は楽勝やわ」
a piece of crap 「くそ」
個人的には、”a piece of”を使ったフレーズの中では最も耳にするフレーズです。ご存じの方が多いようにクソを意味する"crap"は、何か物のクオリティが良くないときによく使われます。
なぜか、"This product is crap"というよりも"This product is a piece of crap"という風に"a piece of"をつけて表現するネイティブの方が少し多いように感じます。
また、"a piece of crap"の代わり"a piece of shit"も使うことができます。(ただ意味がかなり強いので、むやみに使わない方がいいかも)
<例文>
This mobile is a piece of crap
「この携帯、ほんまクソ」
a piece of work 「やっかいな人」
これは知らないと絶対にわからない表現だと思います。僕自身最初は"work"は作品という意味だと思ったのですが、ただ文脈から考えて不自然だと考えて調べてみると"a piece of work"で「面倒な人」「手のかかる人」という意味で使われていることを知りました。由来はシェイクスピアの言葉からみたいです。
<例文>
He is a piece of work.
「あいつは面倒な人だぞ」
意外とこういう簡単な単語で構成されている表現でも日本人にはわかりにくい表現があるので、仮に単語が聞き取れても文脈から考えて意味が不自然に感じる場合はその都度意味を調べるのをおすすめします。
では、今回はここまでとなります。"piece of cake"という表現を除けば"a piece of~"は悪い意味で使われていることが意外と多いですね。